この記事は2024年2月27日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=xyz+/stock.adobe.com)

2024年2月27日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週はおそらくあまり値動きのない週になるだろう。米ドル/円に関して言えば、150円より下もないだろうし、151円も付かないかもしれないと思っている。おそらく150.20~150.80円辺りでの狭いレンジ相場を想定している。

151円より上には、ノックアウトオプション等のバリアが大量にあるため、そこから来るガンマ供給がすさまじく、ボラティリティは押しつぶされている。この状況を見ると来週3月8日(金)の雇用統計くらいまでは大きな変化はないのではないだろうか。

現在の為替相場の戦略やスタンス

明日28日(水)にニュージーランドの政策金利発表を控えている。ローカル銀行がRBNZの年内2回利上げ予想を出しており、先週NZドル買いが進んだ。

豪ドル/NZドルは1.0600ドル割れとなったが、明日28日(水)はおそらくRBNZの政策変更はないので、NZドルロングは一旦手じまいを迫られることになりそうだ。

それを予想して今週既にNZドル売りの動きが出ている。とはいえ、G10通貨の中でインフレ率が高く、引き締めの可能性があるのはNZドルくらいなので、政策金利発表の前後ではNZドルは売られるかもしれないが、またしばらくすると買われる局面に入るだろう。

米ドル/円も動かないながらもいずれ、ドル高・円安に行くと思うので、今週はクロス円堅調の1週間となりそうだ。

▽豪ドル/NZドルの週足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。