この記事は2024年2月26日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=chapinasu/stock.adobe.com)

2024年2月26日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落はまちまちだった。上昇通貨の最上位は今週の会合で利上げの可能性が高まるNZドル(+1.18%)。下落通貨の最上位が円(-0.23%)だった。

円は全ての通貨に対しパフォーマンスで劣り、結果、米ドル/円とクロス円が上昇している。低い金利の円を売り立て、より高金利の通貨群を買い建てるキャリートレードも再び活発化している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

現在は月末月初期間であり、総じて経済指標の発表が多い。注目はFRBが最重要視する物価指標である29日(木)の米国2月コアPCEデフレーターだろう。このところの物価の底入れを背景に、高い伸びが予想されている。この通りなら、ドル買いのイベントになりそうだ。

為替市場で米ドル/円が3度目の150円台乗せということで、政府・日銀の円買い介入が気になる。しかし、円買い介入はあくまで一時的ながら、米ドル/円の下落⇒日経平均株価の下落から投信の基準価格の下落を招く。

「貯蓄から投資へ」の大義名分で始まった新NISAの導入理論にやや矛盾する。円買い介入のハードルが高まった可能性もある。米ドル/円、クロス円共に押し目は買いと考えている。

今週は米ドル/円で149.00~152.00円、ユーロ/米ドルで1.0750~1.0950ドル、ユーロ/円で161.50~164.50円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。