この記事は2024年3月5日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Катерина Євтехова/stock.adobe.com)

2024年3月5日(火)の午前9時に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円はここ2週間ほど上値を狙っていたため、151円ブレイクを考えていたのだが、やや時間が掛かりすぎのようだ。結果的には151円トライを失敗して149円台まで落ちた値動きがあったため、昨日4日(月)の朝は正直結構ベアだった。

あれだけ揉んで150.85円から上を買えなかったという流れから見て、149円台まで下落した際、149.21円付近で止まるのか148.80円なのか148.50円なのか、つまりどこで止まるかを見ていたが、結局149.84円が安値となった。

そしてその後のNY時間で150.57円付近まで上昇したため、見立てに迷いが出てしまった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、148.50~150.75円。戦略としては戻り売りで150.65~150.75円付近を売って150.85円を超えたら損切りするイメージで考えている。

ただ、149円台の下値も堅そうなので、もしかしたらあまり大きく動かないかもしれない。過去の経験からすると、あれだけ上をトライしても超えられなかったものが、1日や2日で再び上値攻めをするとは思えない。

よって方向的には一度は149円台前半が堅いのかどうかを確認しに行く動きが今週どこかで出ると考えている。ここから本格的にドル金利が下がるか、長期債の利回りが4.1%付近まで下がらない限り、米ドル/円の下値は相当堅いのかもしれない。

ただ、介入に関しては水準ではなく値動きのスピードで入るので、これだけもみ合っているうちはないと見ている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。