この記事は2024年3月4日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=木村 亨/stock.adobe.com)

2024年3月4日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落だが、上昇最上位は円(+0.27%)。一方で、下落最上位はNZドル(-1.47%)だった。再利上げが有力視されたRBNZ(NZ準備銀)が市場予想に反し政策金利を据え置き、大幅反落となった。クロス円が高値圏から反落するきっかけとなった。

日銀審議委員からの金融正常化に前向きな発言も円買いを誘った。しかし、米ドル/円の週間の値幅は1円63銭、盛り上がりに乏しい展開が続く。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は6日(水)、7日(木)にFRBパウエル議長が半期に一度の議会証言にのぞむ。一時のインフレは終息に向かうが、依然2.0%の目標にはまだ距離がある。勝利宣言には程遠く、議会や国民に金融引き締めの長期化への理解を求めることだろう。間違っても、大統領選に配慮して利下げを検討しますとは言うまい。

8日(金)には米国で雇用統計の発表もあるが、雇用指標は景気の遅行指標なので、こちらは半ば良くて当然。イベントはあるが、番狂わせが発生する可能性は低そうだ。為替市場を大きく動かすには材料不足で、引き続き、米ドル/円、クロス円共に深い押し目は買いとみている。

今週は米ドル/円で149.00~151.50円、ユーロ/米ドルで1.0750~1.0950ドル、ユーロ/円で161.50~164.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

240304takeuchi01S
(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

240304takeuchi02S
(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

240304takeuchi03S
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。