Osaka Metro千日前線はキタとミナミへアクセス良し

Osaka Metro 千日前線 路線図
(画像=「RENOSY マガジン」より引用)

Osaka Metro千日前線(以下、千日前線)は野田阪神駅から南巽駅までを結ぶ路線。沿線にはなんば駅もあり、キタとミナミのどちらにもアクセスしやすいのは大きな魅力です。また、焼肉の聖地・鶴橋や食の宝庫・黒門市場、といったグルメスポットが多いのも特徴です。路線のカラーには大阪の繁華街をイメージしたピンク色が使用されています。

大阪市の大規模再開発

大阪市の開発は「キタ」が中心となっていますが、新たに「ニシ」とも呼ばれるエリア開発にも注目が集まっています。日本のみならず世界からも注目される街として今後も発展が期待されている大阪。ここでは「キタ」と「ミナミ」の再開発の概要をご紹介します。

キタの開発

グランフロントの西側で工事が始まったうめきた2期開発事業の様子(2021年5月26日撮影)
(画像=グランフロントの西側で工事が始まった頃のうめきた2期開発事業の様子(2021年5月26日撮影)、「RENOSY マガジン」より引用)

大阪市の再開発で規模が大きいのは、2002年に始動した「うめきたプロジェクト」です。場所はJR大阪駅の北に位置する約24haで、先行開発区域(約7ha)は2013年に「グランフロント大阪」として開業しました。現在、うめきた2期プロジェクト「グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)」が進められています(約17ha)。

ミナミの開発

南海電鉄なんば駅前
(画像=南海電鉄なんば駅前、「RENOSY マガジン」より引用)

ミナミの再開発はキタよりも先に行われ、開発状況はキタに比べて落ち着いています。

2003年に「なんばパークス」、2014年に「あべのハルカス」などが開業、2020年11月には「大丸心斎橋店北館」の全面リノベーションで「心斎橋パルコ」が9年ぶりに再開しました。

千日前線の乗降者数

千日前線の利用者数は野田阪神駅で25,914人、西長堀駅で23,956人と大阪市の他路線と比べると利用者数は落ち着いています。路線は住宅地としての落ち着きもありながら、なんばをはじめとした繁華街やビジネス街も通っているため、一定の需要が見込めるでしょう。

参照:路線別駅別乗降人員(2023年11月7日 交通調査日)|Osaka Metro

野田阪神、西長堀、桜川、なんばの基本情報

人口推移

駅周辺の人口の推移
(画像=駅周辺の地名ごとに各区の人口データをまとめRENOSYが独自作成 ※2021年8月作成、「RENOSY マガジン」より引用)

千日前線沿線の人口は2012年から2021年(2021年3月時点)にかけ、いずれの駅でも増加しています。キタとミナミにアクセスがいい駅であることから、今後も安定した賃貸需要が見込めるでしょう。

千日前線のまちの様子※2021年8月時点

駅周辺のまち並み

  • 野田阪神(なんばまで約9分)
  • 西長堀(なんばまで約3分)
  • 桜川(なんばまで約2分)
  • なんば

野田阪神(なんばまで約9分)

野田阪神駅
(画像=野田阪神駅、「RENOSY マガジン」より引用)

全長300m以上のアーケードに100以上の店が集う「野田新橋筋商店街」で有名な野田阪神。この商店街は野田阪神駅からJR野田駅をつないでいます。また、「松下電気器具製作所(現在のパナソニック)」が創業した地として有名です。

利用可能路線は、Osaka Metro千日前線の野田阪神駅に加え、JR東西線の海老江駅、阪神電鉄の野田駅と3路線3駅が使えるのは魅力です。

大阪環状線の野田駅まで徒歩約8分、梅田エリアまで自転車で10分。千日前線を使えばなんばエリアに1本、JR東西線と阪神電鉄を使えば梅田エリアにも1本で行けるので、キタとミナミへのアクセスに優れた場所です。

大開公園
(画像=大開公園(野田阪神駅より徒歩約7分)、「RENOSY マガジン」より引用)

大開公園の入り口にはパナソニックの創業者・松下幸之助の記念碑が建立されています。11月には松下幸之助の好物である「ぜんざいパーティー」も開催されているようです。

(左)イオンスタイル野田阪神と(右)ウイステ
(画像=(左)イオンスタイル野田阪神と(右)ウイステ(野田阪神駅より徒歩約1分)、「RENOSY マガジン」より引用)

ショッピングセンター「イオンスタイル野田阪神」と「ウイステ」があるので、ファッションやグルメ、日用品といった多彩な専門店と品揃えが心強いでしょう。

野田新橋筋商店街
(画像=野田新橋筋商店街(野田阪神駅より徒歩約2分)、「RENOSY マガジン」より引用)

その歴史は戦後から始まり、今でも下町の風情を残す「野田新橋筋商店街」。名物店が多く、定期的にイベントが開催されているので、常に賑わいをみせています。ちなみに福島区の商店街の中でアーケードがあるのはここだけ。雨の日も快適に買い物を楽しめます。

左上から時計回りに、ヤマダデンキ テックランド大阪野田店、鳴門鯛焼本舗 野田阪神駅前店、セブン-イレブン 野田阪神駅前店、スギドラッグ 野田阪神店
(画像=左上から時計回りに、ヤマダデンキ テックランド大阪野田店(野田阪神駅より徒歩約2分)、鳴門鯛焼本舗 野田阪神駅前店(野田阪神駅より徒歩約2分)、セブン-イレブン 野田阪神駅前店(野田阪神駅より徒歩約1分)、スギドラッグ 野田阪神店(野田阪神駅より徒歩約1分)、「RENOSY マガジン」より引用)

このエリアにはショッピングセンターと商店街に加え、家電量販店やドラッグストア、コンビニ、スーパーなど多数のお店があります。日常の生活用品であればこのエリア内で完結させられるでしょう。

西長堀(なんばまで約3分)

西長堀駅
(画像=西長堀駅、「RENOSY マガジン」より引用)

大阪市内で最大級の規模を誇る「大阪市立中央図書館」や「大阪市西区役所」が徒歩圏内にある魅力的なエリア、西長堀。

利用可能路線は、Osaka Metro千日前線の西長堀駅に加え、Osaka Metro長堀鶴見緑地線の西長堀駅と2路線が使えます。また、心斎橋やなんばエリアといったミナミまで徒歩で行けるのも魅力です。

大阪市立中央図書館
(画像=大阪市立中央図書館(西長堀駅より徒歩約2分)、「RENOSY マガジン」より引用)

大阪市立中央図書館は、先進的な活動を行っている図書館に対して贈られる賞「Library of the Year」を2度受賞しています。数多くのデータベースなどが評価され2009年には大賞を、2017年には貴重資料のデジタル化と公開を20年にわたり行ってきたことが評価され優秀賞を受賞しました。公開されている資料点数は、2017年の受賞時点で約2万8千点にのぼるとのことです。

左上から時計回りに、大阪市立西区民センター、大阪市西区役所、日新会病院、中央急病診療所
(画像=左上から時計回りに、大阪市立西区民センター(西長堀駅より徒歩約1分)、大阪市西区役所(西長堀駅より徒歩約2分)、日新会病院(西長堀駅より徒歩約1分)、中央急病診療所(西長堀駅より徒歩約3分)、「RENOSY マガジン」より引用)

ほかにも西長堀駅周辺には「大阪市西区役所」や「大阪市立西区民センター」、病院が徒歩圏内にあるので、いざというときに心強いでしょう。

左上から時計回りに、オレンジストリート入り口、AMAZAING COFFEE OSAKA SOUTH SIDE、bakery labo Quadrophenia、velo life UNPEU
(画像=左上から時計回りに、オレンジストリート入り口(西長堀駅より徒歩約6分)、AMAZING COFFEE OSAKA SOUTH SIDE(西長堀駅より徒歩約6分)、bakery labo Quadrophenia(西長堀駅より徒歩約5分)、velo life UNPEU(西長堀駅より徒歩約8分)、「RENOSY マガジン」より引用)

カフェやインテリアショップ、雑貨店などが数多く立ち並ぶ「オレンジストリート」をはじめ、ベーカリーショップやサイクルショップなど、西長堀ライフを楽しくしてくれるお店が多数あります。

画像左上から時計回りに、阪急オアシス 新町店、KOHYO堀江店、関西スーパー 南堀江店、スーパー玉出 堀江店
(画像=左上から時計回りに、阪急オアシス 新町店(西長堀駅より徒歩約1分)、KOHYO堀江店(西長堀駅より徒歩約1分)、関西スーパー 南堀江店(西長堀駅より徒歩約4分)、スーパー玉出 堀江店(西長堀駅より徒歩約9分)、「RENOSY マガジン」より引用)

駅周辺には大型スーパーはもちろん、コンビニや飲食店などもあります。行政機関や病院もあるので、住環境の整ったエリアといえるでしょう。

桜川(なんばまで約2分)

桜川駅
(画像=桜川駅、「RENOSY マガジン」より引用)

大阪随一の繁華街・なんばまで1駅という好立地の桜川。なんばエリアやミナミまで徒歩で行けるのは大きな魅力です。

利用可能路線は、Osaka Metro千日前線の桜川駅に加え、阪神なんば線の桜川駅、南海電気鉄道高野線の汐見橋駅と3路線2駅が使えます。

左上から時計回りに、湊町リバープレイス、道頓堀川、LUVONICAL flower works、アンナンナン
(画像=左上から時計回りに、湊町リバープレイス(桜川駅より徒歩約7分)、道頓堀川(桜川駅より徒歩約1分)、LUVONICAL flower works(桜川駅より徒歩約4分)、アンナンナン(桜川駅より徒歩約1分)、「RENOSY マガジン」より引用)

ライブハウス「なんばHatch」も含まれている複合施設「湊町リバープレイス」に徒歩で行けるのは大きな魅力です。ほかにもフラワーショップやベーカリーショップなどおしゃれなお店も多く、散歩するにもピッタリなエリアでしょう。

左上から時計回りに、食品館アプロ 桜川店、ロイヤルホスト桜川店、駅前の飲食店街、松屋 桜川店
(画像=左上から時計回りに、食品館アプロ 桜川店(桜川駅より徒歩約1分)、ロイヤルホスト桜川店(桜川駅より徒歩約1分)、駅前の飲食店街(桜川駅より徒歩約1分)、松屋 桜川店(桜川駅より徒歩約1分)、「RENOSY マガジン」より引用)

駅前にはスーパーはもちろん、飲食店が多いので、仕事終わりにサッと食べて帰れるのは魅力です。

なんば

なんば駅
(画像=なんば駅、「RENOSY マガジン」より引用)

ミナミの中心地で巨大ターミナル駅のなんば。グリコサインで有名な「道頓堀」や吉本興業が運営する劇場「なんばグランド花月」、多数の商業施設を有する繁華街です。

南海本線の南海なんば駅
(画像=南海本線の南海なんば駅、「RENOSY マガジン」より引用)

利用可能路線は、Osaka Metro御堂筋線のなんば駅に加え、Osaka Metro四つ橋線・千日前線のなんば駅、JR関西本線の難波駅、近鉄難波線・阪神なんば線の大阪難波駅、南海本線の南海なんば駅と合計7路線もあります。これだけの路線を使えるのはなんばだけの魅力です。

道頓堀名物・グリコサイン
(画像=道頓堀名物・グリコサイン(なんば駅より徒歩約2分)、「RENOSY マガジン」より引用)

大阪の風景として馴染み深い「グリコサイン」。このサインは2014年10月23日にリニューアルし、現在は6代目とのこと。

左上から時計回りに、なんばCITY、なんばパークス、OCAT、高島屋 大阪店
(画像=左上から時計回りに、なんばCITY(なんば駅より徒歩約2分)、なんばパークス(なんば駅より徒歩約3分)、OCAT(なんば駅より徒歩約1分)、高島屋 大阪店(なんば駅より徒歩約2分)、「RENOSY マガジン」より引用)

なんば魅力はなんといっても商業施設が充実している点です。「買い物といえばなんば(難波)」という方も多いでしょう。

左上から時計回りに、マルイト難波ビル(なんば駅より徒歩約1分)、千日前道具屋筋商店街(なんば駅より徒歩約6分)、戎橋筋商店街の様子、戎橋筋商店街
(画像=左上から時計回りに、マルイト難波ビル(なんば駅より徒歩約1分)、千日前道具屋筋商店街(なんば駅より徒歩約6分)、戎橋筋商店街の様子、戎橋筋商店街(なんば駅より徒歩約2分)、「RENOSY マガジン」より引用)

商店街があるため日常品の買い物に困ることはありません。飲食店も多く、深夜まで営業しているお店もあるため、仕事終わりに夜ご飯を食べることも可能です。

千日前線は繁華街へアクセス良好な人気路線

千日前線はキタとミナミといった繁華街へのアクセスが良好なことはもちろん、魅力の多い街ばかりですので人気が高く、魅力を味わい尽くす楽しみもあります。今後も千日前線は安定的な賃貸需要が予想されます。

この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部
「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。