この記事は2024年5月29日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Westlight/stock.adobe.com)

2024年5月29日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週の市場参加者の大注目はNVIDIAの決算。その好決算の影響が今週も続いており、ナスダックは史上最高値を更新している。

昨日28日(火)のNY市場を振り返れば、まず米国債利回りが大幅上昇。米2年債に続き米5年債入札も軟調な結果となったことを嫌気し、米10年債利回りが4.55%台まで上昇。

結果、米ドル/円は再び157円台を回復。米国債売り(金利高)は株式にもいったん波及したものの、ナスダックは関係なく史上最高値で取引を終えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ナスダックを牽引しているのが、NVIDIAが7%超の大幅高となったこと。先週のNVIDIAの決算は予想を大幅に上回る結果となり、NVIDIAは続伸している。

NVIDIAのCEOであるジェンスン・フアン氏は、AI技術の急速な発展が新たな「産業革命を引き起こしている」と頻繁にコメントしているが、実際いたるところでAIが使われ始めており、米金利の上昇も関係なく、ナスダックは続伸している。

ナスダックの続伸が、リスクオンとなりクロス円が全般的に上昇。先週メルマガで記載したとおり、引き続きNZドル/円の押し目買いスタンス継続で臨みたい。

▽NZドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。