この記事は2024年7月1日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年7月1日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週の上昇通貨の最上位は豪ドル(+0.45%)だった。一方で、下落通貨の最上位は円(-0.68%)となり、2週連続で豪ドル/円が上値を拡大している。
先週6月28日(金)には、早くも米国大統領選の第1回テレビ討論会が開催された。現職のバイデン大統領が精彩を欠くなか、トランプ候補のオッズが上昇している。
米ドル/円はこの討論会中に38年ぶりの高値を更新する161.28円まで上値を拡大、一段高の様相を呈する。
現在の為替相場の戦略やスタンス
先週末はフランスで第1回の総選挙が実施された。東京時間午前7時現在での出口調査では、極右の国民連合(RN)が大躍進している。最終結果は1週間後の第2回を待たないといけない。
今週は月初週でもあり、米国では多くの経済指標が発表される。注目は今週7月5日(金)の雇用統計だが、前月の反動もあり、やや鈍化予想となっている。米ドル/円が1990年の高値160.33円を超えてきたことで、上値には目立ったレジスタンスが存在しない真空地帯へと突入してきた。
GW期間中の約9.8兆円の円買い介入の効果は2カ月で消えた。再介入の可能性は残るがハードルは高まった。豪ドル/円、米ドル/円、押し目買い継続だろう。
今週は米ドル/円で159.00~163.00円、ユーロ/米ドルで1.0550~1.0800ドル、ユーロ/円で170.00~175.00円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。