本記事は、高橋 慶行氏の著書『投資の学校』(かんき出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

紙幣に座るミニチュアの男女
(画像=beeboys / stock.adobe.com)

ゼロから5万円を稼ぐ方法を考えてみる

ちょっと考えてみてください。あなたは今、5万円が欲しいとします。ゼロから稼ごうとした場合、あなたのこれまでのスキルや経験でもって、どうやって稼ぎますか?

時給1,000円の仕事を50時間やれば、5万円になります。100%稼ごうとするのであれば、「50時間」という時間を費やすことで、ほぼ、確実に5万円を手に入れることができます。また、もっと早く稼ごうとすれば、時給2,500円でできる仕事がないか検討し、20時間だけ働くことで、5万円を稼ぐ選択肢もあるかもしれません。時給1万円の仕事があれば、たった5時間で達成することもあるかもしれません。

しかし、少し考えていただきたいのです。時間は有限だということです。1日24時間と決まっていますから、その中で時間をやりくりする必要があります。労働でお金を稼ぐ場合、「時間」のことも考えなければなりません。

「稼ぎを増やそう」と思ったときに、「労働以外に思い浮かばない」のでは、いつの日か、時間が取れないときや、最低賃金でしか働けないようなとき、さらには、目標金額が5万円ではなくて、500万円や1,000万円という場合には、到達するまでに相当時間がかかる場合があるのです。

ということで、稼ぐための選択肢は「複数検討したほうが良い」わけですが、どんな選択肢があるのでしょうか。

選択肢1 ビジネス(労働収入、事業所得等)
選択肢2 インベストメント(成長性等を見込んだ投資)
選択肢3 トレード(投機的な投資)

大きく分けて、この3つの選択肢があります。選択肢1のビジネスには、さきほど挙げた時給での仕事も含まれます。起業して稼ぐのも、ここです。今はネットのインフラのおかげで、小資本から始めて副収入を得る方法も増えてきましたが、「ビジネスには寿命がある」ので、その点は注意です。

選択肢2は、投資対象を見抜いて、今の価格よりも将来の投資対象が成長することを見込み、時間をかけて保有し、最終的に果実が実ればそれなりに大きな恩恵が得られるものです。結果が出るまでに、時間がかかることが多いのが特徴です。

選択肢3はトレード。安値で買って高く売る、高値で売って安く買い戻すという売買行為を淡々と繰り返して利益を狙う投資法です。ギャンブルのように思われていますが、プロは「厳格なルール」の上に、きっちりとした売買を繰り返すことで利益を狙うので、ギャンブルとは真逆です。予想すらせず、「事実確認と対処」の連続で利益を狙います。金融市場がなくなることはないので、トレードには寿命はないと思っていただいて良いと思います。

必要なお金を得るのに、「労働」だけではなく、「一般の方でも」「これまで起業など考えたことがなくても」、他にも選択肢はあるのだということを知っておきましょう。費やす時間、再現性、収入の広がりも期待できるレバレッジ効果なども、考慮していきたいところです。

経済的な自由につながる「お金の使い方」とは

将来の豊かさを決めるのは「お金の使い方」だという話をしました。

それでは、どう使うのがいいのでしょうか。

お金持ちは、無頓着に、ただ好きなものにお金を使っているわけではありません。「自分が使うお金は、その後大きく増えて、自分のところに戻ってくる」という意識を持っています。リターン2倍、3倍、10倍となるようなものへ、賢くお金を使っていっているから、資産が増えていくのです。資産とは、決して儲けにとどまらず「自分のスキルアップ」も含めて、考えていきます。

お金の使い方は「消費・浪費・投資」に分けられますが、豊かになれない人は、使った効果が期待できる「投資」に比べて、自分の欲を満たすための単なる浪費の比率が高かったりします。

投じたお金に対して、「効果が高く期待できるもの=投資」「効果と同等と思われるもの=消費」「効果が低いと思われるもの=浪費」と考えてみてください。

例えば、飲み代1万円。投資、消費、浪費のどれに該当すると思いますか?実は、「目的」次第で、どれにでもなり得るのです。

例えば、一流の味が堪能できて、人生経験に活かしたり、人脈形成に活かせる場合や、上司とじっくり話ができる場が作れて、これによって昇進への足がかりができるかもしれないということであれば、投資と考えて良いでしょう。一方、目的のない高額な飲み会でただ飲んで食べただけなら、消費となるかもしれません。たまのストレス解消に湯水のごとくお金を使って、浪費するのも悪くないとは思います。

他にも、1,500円のビジネス書を買って、そこに書かれていることを実践してスキルアップする。これは素晴らしい「投資」と言えます。実際に、「お金の増やし方がわからない」「投資にチャレンジしたいがやり方がわからない」という場合、まずやるべきなのは、知識・スキルアップにお金を使うこと。これを「自己投資」と言います。自己投資は、最も威力のある、いいお金の使い方です。自分が得た知識やスキルは、消えてなくなることはありません。ずっと効果が続くし、大きなお金になって戻ってくるのです。

【最も威力のある「自己投資」の一例】

  • 再現性が高い技術の習得
  • 需要のある技術の習得
  • 将来性のある技術の習得
  • 人生観を広げる体験
  • 価値ある人脈形成

お金を使うわけですから、目先の貯金額は減るかもしれません。でも、「たとえ一時的に収入が減っても大丈夫。いい自己投資をすると、あとから巻き上げるように収入がアップしたり、自分で必要なお金を作り出せる」という自信が身に付くことも多いです。

投資の学校
(画像=投資の学校)

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投資の学校
高橋 慶行(たかはし・よしゆき)
宮城県仙台市生まれ。成蹊大学経済学部卒業。投資の学校グループ代表。 世界基準の本物の投資教育と最高の学びの環境を提供することをビジョンとし、投資教育に関するプロジェクトを複数主催する株式会社ファイナンシャルインテリジェンス代表取締役。 教師一家に生まれ、日本人にとって必要な教育事業を作ることを目標にして、学生時代を過ごしながら、学生起業を経験。社会人となり、リクルート社で新卒採用に関する営業を経験し、トップセールスマンとして表彰をされ、その後独立。人生を豊かにするために必要でありながら、学校では教わらない総合的な教養を提供するうえで、自らも起業経験が必要と感じ、2008年、起業。 2013年10月、投資教育の必要性を強く感じ、株式会社ファイナンシャルインテリジェンスを設立し、「投資の学校」を開校。2021年現在、正しい投資教育の学習環境を用意し、累計13万人以上の一般投資家に対して、株式、FX、信用取引、オプション取引、日経225先物、米国株などの授業を提供している。 著書に『投資1年目の教科書』(小社)がある。
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