本記事は、高橋 慶行氏の著書『投資の学校』(かんき出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

Investment scam, fraud and Ponzi scheme concept
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投資詐欺と、健全な資産運用法を見抜く方法とは

投資を始めたほうが良いというブームの反面、危険もあります。金融庁のウェブサイトなどでも「投資詐欺」の注意喚起をしているページがありますが、「退職金を受け取って、初めて資産運用を検討する方」や「ある程度の高収入で預貯金が蓄えられている方」、また、「退職までの期間が短く、早めに準備をしたいと焦り始めた方」などが被害にあうことも多いのです。「アルバイトをする大学生」「新卒でまだ収入が低い社会人」向けに、借金をさせて海外で資産運用を持ちかける投資詐欺被害も増えているようなので、ぜひ、気を付けていただきたいところです。

特に、下記の8つに当てはまる場合は、要注意です。

  1. 聞いたことのない業者(金融庁への登録も確認できない業者)から勧誘されている。
  2. 「上場確実」「必ず(ほぼ確実)儲かります」「元本保証」が勧誘トークに織り込まれている。
  3. ねずみ講のようなビジネスと合体した海外運用(暗号通貨やFX)の勧誘となっている。
  4. 「未公開株」や「さい」の取引を勧誘されている。
  5. ある株・社債の購入を勧誘されたあと、別の業者からタイミングよく連絡があり、「その株は必ず値上がりする」「その株を買ってくれたら後日高値で買い取る」などと勧誘される。
  6. カフェや喫茶店などに呼ばれ、資金がないときは借金を勧められる。
  7. SNSなどで相手からメッセージが届き、数週間から数か月がかりで勧誘がある。
  8. 金融庁や財務省財務局、消費者庁や消費生活センター、証券取引等監視委員会などの公的機関や、それらを連想させるような名称を使っている。

このように書くと、やっぱり投資はギャンブルなのかと思うかもしれませんが、上記の8つの共通点は、資産運用を自分で覚えず、他人に預ける場合に起こりうるということです。確かに、投資は自分でやっても簡単に儲かるというようなものではありませんが、「覚えるべきことを覚え、リスク管理を徹底しながら堅実に増やす」という姿勢で行えば決して大損をするようなものではありません。大切なのは「魚ではなく、魚の釣り方」を覚えなければならないということです。

経済的自由を実現するためには貯蓄だけでは難しいので投資をするべきではありますが、健全な資産運用を行うためには、投資対象も重要です。投資で一番恐ろしいのは「大損」と「一文無し」ですから、投資対象においても「一般に公開されている商品であり、誰もが公平に買うことのできる、金融庁が認可していて、流動性が高い(たくさんの人が取引している)もの」です。もちろん、これからお話しする投資法もそうです。

少し勉強は必要ですが、ごく普通の一般的な商品に投資することによって、お金を増やすことはできますから、焦らないようにしましょう。

投資の学校
(画像=投資の学校)

投資を学ぶことは、人生に責任を持つということ

投資は、自分でやることができます。他人に任せることもできますが、これからの時代は誰もが投資の知識を持っておく必要があると思います。

人生100年時代と言われ、老後が長い現代の日本では、今の収入に関わらず、労働収入だけで一生豊かに食べていく人生設計にはリスクがありすぎます。これから労働環境もどんどん変わっていくでしょうから、たとえ健康で働きたいと思っても、「働き口がない」ことだってあるでしょう。

投資は、やり方次第では、少しの集中力や精神力は必要になりますが、肉体的にはとても楽です。パソコンやスマホをクリックするだけでできてしまいます。インターネットが発達した現代では、家にいながら簡単にできます。それは、いずれ訪れるかもしれない「働き口がなくなったときの選択肢」として、あなたを救ってくれる希望の収入源になるかもしれませんし、「上下関係も、人間関係もない、取引先も都合も何もない、完全なる自己責任で完結する希少な収入源」にもなり得ます。

私の経験上、真剣に学べば「ほんの数か月程度」で、売買には慣れますし、「勝ち方の方程式」を理解することもできます。人生経験や精神力、余裕、器などが活かせるので、年配の方にも大変チャンスがある収入となります。

投資には「インベストメント」と「トレード」というものがあります。特にインベストメントを行う場合には、世の中の動きに関する教養も必要となり、同時に、今世の中で起こっている動きに対して「自分の場合はどう思うか」という主体的な意見を持てるようにも成長できます。

日本の政治経済や、海外情勢、時代のキーワードとなるもの、新しい産業……。世の中の動きが、自分の収入に影響します。ですから、これまであまり政治経済に興味を持っていなかったという人も、関心を持つことになります。なぜなら、その動きが「利益に直結する」ことも理解できるようになるからです。最初からすべてわかるとは言いませんが、利益に直結することがわかれば、知識の吸収も早く、覚えることも面白くて続けられるようになります。

自分で投資を始めると、世の中の動きがわかるようになってきます。これは、楽しいことです。「総合的な教養」を身に付けられるという素晴らしい一面もあります。

他人の書いた二次的な情報に踊らされたり流されたりするのではなく、事実をもとに自分で判断する力も身に付いていきます。

「経済的な自由」を目指しつつ、「精神的な自由」も手に入るかもしれませんし、結果として、充実した希望にあふれた毎日につながる可能性もあります。経済的にも精神的にも成熟した、日本人の模範となるべき「自分の人生に真に責任を持つ」歩み方というものができるかもしれません。

投資は、単にお金を得るだけのものではありません。予想できないこれからの時代を自立して生きていくための力を身に付けられる、素晴らしいチャンスなのです。

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投資の学校
高橋 慶行(たかはし・よしゆき)
宮城県仙台市生まれ。成蹊大学経済学部卒業。投資の学校グループ代表。 世界基準の本物の投資教育と最高の学びの環境を提供することをビジョンとし、投資教育に関するプロジェクトを複数主催する株式会社ファイナンシャルインテリジェンス代表取締役。 教師一家に生まれ、日本人にとって必要な教育事業を作ることを目標にして、学生時代を過ごしながら、学生起業を経験。社会人となり、リクルート社で新卒採用に関する営業を経験し、トップセールスマンとして表彰をされ、その後独立。人生を豊かにするために必要でありながら、学校では教わらない総合的な教養を提供するうえで、自らも起業経験が必要と感じ、2008年、起業。 2013年10月、投資教育の必要性を強く感じ、株式会社ファイナンシャルインテリジェンスを設立し、「投資の学校」を開校。2021年現在、正しい投資教育の学習環境を用意し、累計13万人以上の一般投資家に対して、株式、FX、信用取引、オプション取引、日経225先物、米国株などの授業を提供している。 著書に『投資1年目の教科書』(小社)がある。
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