本記事は、高橋 慶行氏の著書『投資の学校』(かんき出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

Investor analyzing stock market report and financial dashboard with business intelligence
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自分が何の投資をすべきか決める方法

自分が何の投資をするべきか、これはシンプルでありながら、実は難しいものだと思います。性格によっても変わりますし、「いくら欲しいか」という目標利益によっても変わります。何時間、投資をするために時間を割けるかでも変わりますし、ライフステージの変化により、最適なスタイルが変わります。

「使えるお金」「パソコンに向き合える時間」「希望する収入タイプ」によって、主に決めていけば良いと思います。そして、まず大前提となるのが、いかなる投資をするにおいても、

利益=「投資資金×利益にした値幅」

という公式が基本となります。例えば、1回の取引で、30万円使えるとします。株の場合これで、1,000円の銘柄を300株買ったとします。それで、1,200円に銘柄が上がり、200円の値幅を利益にすれば、「(1,200円−1,000円)×300株=6万円」という利益額になります。FXであれば、ドル円で5万通貨(約250,000円)を110円のときに買い、110.5円まで保有し決済すると、「(110.5−110)×5万通貨=25,000円」という利益額になります。

投資の学校
(画像=投資の学校)

日本人のライフスタイルに合った、投資商品と難易度とともに、代表的なケースをいくつかご紹介します。

①日足で1日1回チャートチェックのスイングトレード株式投資家

まず、「日本株」に興味があるというあなたは、「簡単に勝てる道ではない」ことを理解しないといけません。日経平均を見るとわかるように、日本にある代表的な会社ですら、右肩上がりには伸びていないのです。プロ投資家の情報を買って、そのまま投資をしたところで、到底、安定的な利益が上がる保証はないことを理解したほうが良いです。

まず、「日足」で取引をするのですから、1日1回のチャートチェックでOKです。予約注文ができますから、会社員の方でも、週末にチャートチェックをするスタイルでも、行うことができます。もし、昼間に時間が作れる方は、株は朝9時から午後15時ほどで市場が終了しますが、その日1日の値動きを見て、14時55分頃、その日の市場が終了する直前などに「買ったり売ったり」を注文する時間があるのであれば、このスタイルが向いています。

このスタイルは、スイングトレードと言って、「数日から10日前後」のポジション保有期間があり、この間に生まれる値動きを利益にするのですが、利益の特徴としては「それなりの値幅が動く」ことになりますから、「投資資金は小~中」で、リスク管理をしっかりと学ぶ必要がある投資スタイルだと理解しておいてください。

②5分足で平日の午前、午後に時間が取れるデイトレード日本株投資家

平日の日中にパソコンに張り付くことができる人は、「株のデイトレード」という選択肢もあります。「流動性がしっかりとある銘柄」「出来高がしっかりとある銘柄」がありまして、松井証券さんなどでは「デイトレ向き銘柄」が、日々リアルタイムで更新されているので、短期トレードに活用できます。このスタイルの場合は、「取れる値幅は小さい」ことが多いので、「それなりに大きな資金を投じる」のでないと、儲けの額は大きくはなりません。大きな資金を投じるかわりに、ポジション保有中は、決済をするまで、「絶対に目を離さないでください」。

もし、ポジション保有中に逆方向に行き、思惑が外れたと思ったら、目の前で損切注文がすぐにできる状況でないといけません。なお、「パソコンに張り付く時間が長ければ長いほどチャンスがある」わけではなく、どの銘柄も、「1日のうちで、寄り付きがスタートした直後」や「昼休みの直前」、「後場が始まったあと」や「大引けに向かう14時~14時半頃」など、銘柄によっても、相場によっても変わりますが、「時間帯によって動く特徴」などが出てくるものなので、「闇雲に売買する銘柄を変える」のではなくて、ある程度の期間は1つの銘柄に向き合ってトレードすることも有効です。

③米国株を日足や週足で、ゆったりトレードする米国株投資家

色々と小難しいことを学びたくはなく、最低限のことから始めたい方は「伸びている市場」に身をゆだねる方法で良いと思います。そうなると、ハードルが高く感じるかもしれませんが、現状は、「米国市場」以外にはありません。

米国株で、特にナスダック100やS&P500に入っている銘柄の中から、「上昇トレンドの最中の銘柄」や「上昇トレンドの中で、一時的に押し目」である銘柄や、「もみ合い放れのタイミングの銘柄」などを買いで保有するのも、シンプルな戦略だと思います。

ただし、もちろん伸びている市場だと言っても、「その米国株1銘柄」の場合には、決算の状況や、悪いニュースなどで、一時的に下がることはあるかもしれません。そういう場合には、上がり下がりしながらも、中長期安定的に伸びているものを選ぶことが良いと思いますし、どうしても不安であれば「投資信託」のように市場全体に分散投資をする選択肢もあると思います。投資信託でも大丈夫ですが、「トレード」をする場合には、日足や収支で「ETF」という選択肢もあります。銘柄探しをする必要もないので、最低限のリスク管理で良いと思います。米国株も簡単にネット証券で買うことできます。

④平日昼間の本業の他に、月数万円を目指すFX「利益重視型」トレーダー

月収をとにかく増やしたいという方もいると思います。もちろん、株でもFXでもそれは可能ですが、平日の昼間に本業がある方も多いと思います。世界には3つの大きな金融市場があり、その市場が始まったとき、終わるときなどには、大きな値動きやトレンドが発生することが多いので、「その時間帯」を狙うと短い時間にパソコンに張り付くことで、利益を得られます。FXは「pips(ピップス)」という値幅の単位を使うのですが、通貨ペアにより、大きく動くものもあれば、あまり動かない通貨ペアもあります。「ドル円」などは、あまり動かない通貨ペアで、「ポンド円やポンドドル」などは、大きく動く通貨ペアです。時期によっても変わることはあります。また、同じ通貨ペアでも、1日中観察していると、値動きが多い時間帯と、値動きが少ない時間帯もあります。

例えば、平均的に平日の22時から24時頃に、ほんの5分で15pips動く時間帯があるとします。2時間パソコンの前に向かう場合、5分足などでトレードをし、2時間の中に生じる小さな「上げ、下げ」を利益にするということで、数十pips などを狙うのは難しくありません。そして例えば、「勝つときは10pips、負けるときは5pips」という売買ルールを持ち、仮に勝率50%だとして、月10回売買をするとなると、儲けのシミュレーションはこうです。

「5勝×10pips-5敗×5pips=50pips」もし、パソコンに張り付くスタイルで、大きめの資金で行うとして、10万通貨で売買をするとすれば、約5万円の儲けとなる値幅が50pipsです。本業がある方の副収入として5万円ということでしたら、これで十分だという方もいるかもしれません。もちろん、勝率、負け率など、平均的な獲得pipsなどは様々です。

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投資の学校
高橋 慶行(たかはし・よしゆき)
宮城県仙台市生まれ。成蹊大学経済学部卒業。投資の学校グループ代表。 世界基準の本物の投資教育と最高の学びの環境を提供することをビジョンとし、投資教育に関するプロジェクトを複数主催する株式会社ファイナンシャルインテリジェンス代表取締役。 教師一家に生まれ、日本人にとって必要な教育事業を作ることを目標にして、学生時代を過ごしながら、学生起業を経験。社会人となり、リクルート社で新卒採用に関する営業を経験し、トップセールスマンとして表彰をされ、その後独立。人生を豊かにするために必要でありながら、学校では教わらない総合的な教養を提供するうえで、自らも起業経験が必要と感じ、2008年、起業。 2013年10月、投資教育の必要性を強く感じ、株式会社ファイナンシャルインテリジェンスを設立し、「投資の学校」を開校。2021年現在、正しい投資教育の学習環境を用意し、累計13万人以上の一般投資家に対して、株式、FX、信用取引、オプション取引、日経225先物、米国株などの授業を提供している。 著書に『投資1年目の教科書』(小社)がある。
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