この記事は2024年7月2日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年7月2日(火)の午前12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。
現在の為替相場の傾向や相場観
現在の米ドル/円だが介入警戒感は非常に強い。よって買いづらい状況ではあるが、米国の利下げがまだ行われるような気配はないため、日米の金利差から堅調推移を想定している。
またユーロに関してもフランス政局の混迷もあり、戻りは売られる方向だと考えている。そのことからもやはりドル買いの流れは強いだろう。投機筋が日銀に対して介入を催促するような「ドルの買い仕掛け」を行ってくる可能性もある。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは、一昨日6月30日(日)時点では、155.00~162.00円だった。ただ、既に予想上値に迫ってきているため、157.00~163.00円に変更したい。
介入警戒感からレベル感でショートを振るわけにもいかず、かといってロングポジションを保有していて飛ばされるのも怖いため、リアルタイムのトレードがマスト。またリアルタイムでもさらに、保有時間は極力短くするなど神経質になり過ぎてちょうどいいくらいだろう。
戦略的には怖々とドル買いで、すぐに利食いするような、「こまめかつリアルタイム」での買い回転で臨みたい。米国の金利が下がるわけでもないので、介入が入って下落したところは絶好の買い場だろう。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。