この記事は2024年7月2日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年7月2日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は日米金利差から来る水準を離れて円安が進んでいる。これに対して不思議だという意見もあるのだが、介入の効果も剥落し、マーケットが危機感を抱き始め、本格的な資金シフトが始まっているのかもしれない。
介入があったとしても落ちるのは一時的で、落ちたとしても155円程度までですぐに戻るので、円安トレンドが変わるわけでもない。次の日銀政策決定会合までまだ日があるが、トレンドを変えるには金利を上げるしかないものの、日銀にはそんなガッツはないだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
先の討論会からトランプ大統領実現の可能性が高まったとして、米金利が再上昇を開始している。トランプ氏の政策である、拡張財政、関税引き上げとなれば、ドル金利もドルもともに上昇することが見込まれている。
その先取りが始まったのだろうか。相当な方策がないと、円は一方的に売られるだけかと思う。米ドル/円は目先165円方向だろう。
▽米ドル/円 日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。