この記事は2024年7月4日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=rrice/stock.adobe.com)

2024年7月4日(木)の10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は昨日3日(水)の海外市場で161円台後半から約1円急落する場面があった。米6月ISM非製造業景況指数が4年ぶりの低水準に落ち込んだことでFRBが9月に利下げに転じるとの思惑が高まったためだ。しかし、それ以上に目立ったのは下げ一巡後の161円台後半への切り返しであった。

米長期金利の低下を好感してS&P500やナスダックが史上最高値を更新するなど米国株が値上がりする中、ユーロ発足後の最高値を付けたユーロ/円や33年ぶりの高値を更新した豪ドル/円などのクロス円の上昇が米ドル/円相場をサポートした。結果的に、悪材料が出たドルの弱さより円の弱さが目立つ格好となった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日4日(木)は米国の独立記念日でNY株式・債券市場は休場となる。市場の関心はすでに明日5日(金)の米6月雇用統計に向かっている公算が大きい。

このため、米ドル/円は本日4日(木)も161円台を中心に推移すると見るが、円安地合いに変化がない以上、介入期待などによる逆張りの円買いはワークしにくい地合いが続くだろう。引き続きクロス円の動きはウォッチしておきたい。

▽米ドル/円 60分足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。