この記事は2024年7月10日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年7月10日(水)の午前10時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日9日(火)の日経平均株価は史上最高値を更新。終値は41,580円、高値は41,769円。一時は1,000円に迫る上げ幅だったのだが、引けでは799円高で終了。取引時間中の史上最高値も3営業日連続で更新。
日経平均は一昨日8日(月)と本日10日(水)に、ETF分配金支払いに絡む1.2兆円程度の売りが予想されていたため短期トレーダーはショートにしている参加者も少なくなかったと思う。ただ最近の米系と思われる投機筋はこうしたマーケットのコンセンサスの逆を取り1.2兆円の売りで下げるどころかオイルマネーと思われる買いも噂され、暴騰している。
昨日9日(火)の引けも下げており、本日10日(水)もETF分配金支払いに絡む売りで引け間際は下がるのだろうが今週はSQも控えているため、42,000円トライを期待している。
現在の為替相場の戦略やスタンス
日経平均株価が最高値を更新するというリスクオンの環境下、総じてクロス円は上昇。
注目はリスクアセットの代表、豪ドル/円。豪ドル/円は108.75円と続伸。添付したチャートは豪ドル/円の年足。豪ドル/円は2007年のリーマンショック前の107.85円をブレイクして以降、じり高の展開。
クロス円は、スイスフラン円が牽引する形で、軒並み高値を更新中。日経平均株価が高値を更新する中、リスクアセットの豪ドル/円を押し目買いスタンス継続で臨みたい。
<豪ドル/円 年足チャート>(出所:ブルームバーグ)
▽豪ドル/円 日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。