この記事は2024年7月9日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=sakura/stock.adobe.com)

2024年7月9日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週の最大の注目イベントは、明後日11日(木)の米CPIだ。そしてその前の、本日9日(火)と明日10日(水)の日本時間夜にはパウエルFRB議長が半期に1度の議会証言を行う。

パウエル氏はおそらくCPIの数字を知った上で議会証言に臨むと思うので、非常にハト派的だった場合、今後のインフレ率低下に自信があるということなので9月の利下げが現実化するかもしれない。

ただ、米国の株価や不動産価格が高いため、安易に利下げするという路線も選択しづらく、おそらくあと1~2カ月は現状維持ではないかと思っている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

日経平均株価が最高値を更新してきた。緩和的な金融環境がサポート要因であることには疑うべくもないので、米ドル/円、クロス円ともに上昇していく展開を想定。

米ドル/円は時間調整、ユーロ円や英ポンド/円、豪ドル/円といった通貨ペアもそのうち上昇していくと考えている。米ドル/円はいずれ165円方向だろう。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ))

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。