この記事は2024年7月8日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年7月8日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が上昇とドル全面安の展開で引けた。
円(+0.08%)は上昇の最下位となり、米ドル/円が週間でわずかに反落となるなか、クロス円が買われている。米国の雇用関連指標に鈍化が目立つ結果が相次ぎ、早期の利下げ開始を織り込み、金利は低下、主要通貨に対しドル売りが進んでいる。
米ドル/円も38年ぶりの高値161.95円まで上伸したが、その後は調整局面入りとなっている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
ここまで、堅調さを維持してきた米国の労働市場だが、ようやく鈍化の兆候がみえ始めた。
今週は明日9日(火)と明後日10日(水)の日程で、パウエルFRB議長が半期に一度の議会証言にのぞみ、年後半の見通しを説明する。このところの労働市場の鈍化を受け、年内の利下げ開始に向け確信を得た可能性もあり、注目となりそうだ。
早期の利下げ開始という観点から、注目となりそうなのが11日(木)の米6月のCPIの発表だろう。このところ、ドル売りの動きがかえってクロス円を押し上げる好循環が続く。歴史的な高値圏だが、豪ドル/円を筆頭にクロス円は押し目買い継続だろう。
今週は米ドル/円で159.00~163.00円、ユーロ/米ドルで1.0700~1.0900ドル、ユーロ/円で172.00~176.00円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。