この記事は2024年7月23日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=toshi/stock.adobe.com)

2024年7月23日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円がまた下落しているが、直接的な背景としては不明だ。ただ、おそらく来週30日(火)・31日(水)の日銀金融政策決定会合に向けて、利上げや大きな金融引き締め等があるかもしれないという思惑もあるのだろう。よって、来週の日銀に向けてはやや円高気味の推移になるのではないかと思っている。

また、トランプ大統領候補がビジネス・ウィーク誌のインタビューの冒頭で、米ドル/円と米ドル/人民元が高すぎるとし、大きな通貨問題を抱えていると語った。もしかしたら再びトランプ政権となった場合、レーガン大統領のときと同じように、プラザ合意的な大きなドル調整を狙っているのかもしれない。その可能性は充分にあると思う。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は現在ロングが積み上がっているので、その分を上で外す動きが出て来て、少し頭が重くなるのではないかと思っている。

トレンド的には円安方向だとは思うのだが、目先は深めの調整期待があり、個人的には155円付近かと思っていたが、そこを割ってもう少し行くシーンが来週の日銀の前にあるのではないかと期待している。その後は日銀の結果次第。日銀の利上げ等がなければ再び円安トレンドに向かうだろう。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。