本記事は、学識サロン まぁ~氏の著書『お金が増える最強のルール』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。
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アメリカの億万長者への調査で判明した、お金持ちの意外な特徴
あなたは今、1億円の貯金がありますか? あるいは、それだけの貯金ができると思いますか? そんな大金、どう考えても貯められないと思うのではないでしょうか。
ところが、トマス・J・スタンリーの著書『1億円貯める方法をお金持ち1,371人に聞きました』には、「1億円を貯めるのは簡単だ」と書いてあります。欧米や日本など、豊かな先進国に生まれた幸運を生かせば、誰でも億万長者になれるというのが著者の主張です。
単純計算してみましょう。日本の平均的な会社員の生涯収入は3億〜4億円と言われていますので、共働きの夫婦であれば生涯の世帯収入は総額6億円ほどになります。このうち15%を貯金すると、それだけで9,000万円。1億円の貯金も現実的……ではないですね。実際はそんなに簡単な話ではないでしょう。
ただ、実は日本にはかなりの数の億万長者が存在します。
2017年に2人以上の勤労世帯の家計を集計した総務省統計局の家計調査報告によると、上位約20%の平均年収は1,212万円。
スイスの大手金融機関クレディ・スイスが発表した「グローバル・ウェルス・レポート2016」では、資産額100万ドルを超える富裕層の人数はアメリカについで日本が世界第2位で、282万6,000人いるとされています。
つまり、億万長者はあなたのすぐ隣にいるかもしれないということ。決して珍しい存在ではないと考えれば、トマス・J・スタンリーが言う通り、億万長者になれる可能性は誰にでもあるのかもしれません。
お金持ち1,371人の統計から見る、億万長者の特徴
『1億円貯める方法をお金持ち1,371人に聞きました』では、文字通りお金持ち1,371人にさまざまなアンケートや調査を行い、統計を取ることで「お金持ちの人は何を考え、どのような行動をしているのか」を400ページ以上にわたってまとめています。つまりこの本を読めばお金持ちの1億円を貯める思考が分かるようになるのです。
ここでは「本当のお金持ちとはどのような人か」を紹介しましょう。
まず、アメリカで経済的に成功している男女の生の声を集め、その数字的な特徴をまとめたのが次の表です。
人口統計学的に見た大富豪の調査結果は、意外なものではないでしょうか。
例えば、家族。子どもがいれば時間もお金もかかりますので、資産は増やせなさそうに思えます。ところが実際には、アメリカで経済的に成功している男女のほとんどには子どもがいる。「子どもがいるから頑張れる」とよく言われますが、お金を稼ぐ上で子どもの存在は思っている以上に重要なのかもしれません。
また、車や指輪、散髪にそれほどお金をかけていないことも分かります。意外にも贅沢はしていないようです。高級外車を乗り回し、全身をブランド物で固め、ミシュランレストランで食事をするといった、私たちがイメージするお金持ちが本物のミリオネアではない可能性を示唆しています。金遣いが荒いと、結局は資産として貯めることができないという面もありそうです。案外、近所を歩いている普通のおじいちゃんの方が資産をたくさん持っているかもしれませんね。
ここからはより具体的に、お金持ちの特徴を見ていきましょう。主な特徴は4つあります。
お金持ちの特徴①ローンがない
著者のトマス・J・スタンリーが富裕層の調査を通じて得た教訓の一つが、「富裕層にはローンがない」という事実でした。
調査をしたグループには自営業者や医師、弁護士といった人たちがいて、全員が一代で財産を築いています。そのうちの数人は若い頃にローンを組んだ経験があるものの、後にローンに頼る生活をきっぱりと辞めています。大富豪たちはローンに頼った消費三昧の生活に見切りをつけ、お金を借りては使うという借金を重ねる悪循環を断ち切っていたのです。
さて、私たちはどうでしょう? 車や家などの高額商品を購入するためにローンを組んだり、カードローンを利用したりと、何かしらのローンを活用した経験がある人は多いのではないでしょうか。お金を借りて消費し、それを返済するために働くというのは、金融機関を儲けさせるために働いているようなものです。
これは私の意見でもあるのですが、お金持ちはお金を借りる人ではなく、お金を貸す人なのだと思います。例えば、お金持ちの代表とされる投資家も、お金を貸して儲けていますよね。
お金持ちの特徴②成績が良いわけではない
億万長者は、必ずしも成績優秀というわけではありません。大学を卒業した人は多いのですが、学校で最も優秀な生徒だったり天才だったりするわけではないようです。高学歴者の平均年収は確かに高いものの、その年収を大きく上回る大富豪の学歴はズバ抜けて高いわけではないのです。
というのも、優秀な生徒は周りを気にする必要がありません。もともとの才能もあり、それほど努力をせずに良い成績が取れる人もいるでしょう。
一方、平凡な生徒はどうでしょうか?必然的に周りと競い合うことになり、競争に勝つための工夫もせざるを得ません。そうやって周囲に目を向けるからこそ、チャンスに気づく確率も高くなります。
また、卒業後の進路にも違いがあります。高学歴の人の多くが進むいわゆるエリートコースには、恐ろしい数の競争相手が存在します。収入は確かに高いですが、その分激しい競争の中に身を置くことになるのです。
片や、お金持ちになる人は一般的なエリートコースには進まない傾向にあります。その理由は、次の特徴③でご紹介しましょう。
お金持ちの特徴③競争相手が少なく、自分が好きな職業を選んでいる
お金持ちには、競争相手が少なく、自分が好きな職業を選び、そこで独自のルートを自ら探し出しながらのし上がっている人が少なくありません。
職業は家の建築に似ています。地盤が悪い土地に家を建ててしまったら、後から何億円をかけて補強工事をしようと、建物は不安定なまま。でも、しっかりとした地盤の上に家を建てたのならどうでしょう?家はお金をかけるほど大きく、頑丈になっていきますよね。
つまり「どう戦うか」より「どこで戦うか」が重要だということです。一代で資産を築いた人は、稼ぎやすい職業を見つけ、他の人とは違う発想で仕事をしているのです。
私はこの意見に首がもげるほど頷きました。YouTubeをメインの仕事にする以前の私は卸売業に勤めており、売り上げを3倍にするなど成果は出しましたが、利益率をたった1%上げるのにどれだけ苦労したか分かりません。
一方、YouTubeをはじめとしたインターネットビジネスには、驚くほど高い利益率を実現する仕組みがあります。卸売業からYouTubeへと、戦う場所を変えたことでどれだけ稼ぎやすさに差があるのかを痛感しています。
業界によって利益率や稼ぐ仕組みがある程度決まっていることを踏まえれば、その仕組みを変える方法を考えられる人こそが大富豪になる人なのかもしれませんね。
お金持ちの特徴④挑戦する勇気がある
一代で巨万の富を築き上げた人たちには、共通して勇気があります。
会社勤めをして安定した収入がある状態で、自分で起業をしようと思いますか?金銭的なリスクを冒してまで、挑戦する勇気はあるでしょうか?
この問いに対し、億万長者は「自分で稼がない方がむしろリスクである」と考える傾向にあります。確かに会社から決まった給料をもらえれば安定はしますが、会社の業績が傾いたら倒産してしまうかもしれません。そんな時、自分一人の力ではどうしようもありませんよね。また、いきなりリストラにあう可能性もあり、こちらもハイリスクです。
自営業の場合は後ろ盾がなく、自分の力で稼がなければいけません。それは裏を返せば「頑張れば稼げる」ということであり、自分次第でリスクもコントロールすることが可能です。だからこそ、「自分で稼いだ方がリスクは低い」とお金持ちは考えるのです。
言われてみれば、メディアやSNSで見る、めちゃくちゃ稼いでいる人のスタンスはそんな感じですよね。この本を読んで、改めてそう思わされました。
なお、会社勤めを辞めて現在フリーランスになった私の意見としては、会社員とフリーランスの双方にリスクはあるのだと思います。それぞれ良いところと悪いところがあるからこそ、これからの時代は本業を頑張りつつ、副業で自営ができるようなバランス感覚を持つ人が強くなっていくのではないでしょうか。
- 億万長者は決して珍しい存在ではない
- 私たちがイメージするお金持ちと、本物のお金持ちの実態にはギャップがある