本記事は、学識サロン まぁ~氏の著書『お金が増える最強のルール』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

ブロックと計算機
(画像=kai / stock.adobe.com)

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お金持ちが意識している3つの共通点

あなたは年収1億円を稼ぎたいですか? 稼げるものなら稼いでみたいという人がほとんどだと思いますが、1億円稼げる人は特別な才能がある人だけだと思っていないでしょうか。

上岡正明さんの『年収1億円になる人は、「これ」しかやらない』には、年収1億円を稼ぐ1,000人を分析してわかった、お金持ちの行動や思考パターンなどの共通点が紹介されています。しかも、その共通点は誰でも真似できる再現性の高いものです。つまり私たちも共通点を知って同じように行動すれば、少なくとも今よりお金を稼げる可能性が広がるわけですね。

そんなお金持ちの共通点を3つ紹介しましょう。

最初から綿密な計画を立てない

成功するために重要なのは、行動量とスピードの2つ。物事を進める際に質を求める人もいますが、それではライバルと差がついてしまい、失敗することになりかねません。なぜならば、質を追求すると「失敗してはダメ」「成果を出さなければ」など、「うまくいくはず」という期待ばかりに目がいってしまうから。そのプレッシャーによって消極的になっている間に、ライバルは前に進んでいます。

スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック教授が行った面白い研究があります。あるグループの子どもには「すごい」「天才だね」といった褒める言葉をかけ、もう一方のグループには「もっとやれるよね」「上を目指そう」といった期待の言葉をかけました。その結果、褒めたグループは徐々に失敗を怖がるようになり、安全な道だけを選ぶようになったのです。一方、期待の言葉をかけたグループは、自ら難問に挑戦するようになり、その後の成功率も上がりました。

つまり、成功だけを追い求めて失敗を恐れてしまうと、人は行動できない。そう明確に分かっているのです。

では、行動量とスピードを上げるにはどうしたらいいのか。ここで使えるのが「着手点スピードサイクル・メソッド」です。

具体的には、「ライバル調査」「最初の着手点を決める」「模範行動」「検証のための行動」「次の着手点を決める」「オリジナル行動」の6つのステップを踏み、クリアしたら再び最初のライバル調査に戻るサイクルを繰り返す方法です。

ポイントは、最初に計画を立てない点にあります。まずはうまくいっている人の真似をして、最後に「じゃあ自分はこうしよう」というオリジナルを考える。それが行動量をアップさせる秘訣です。

例えばハンバーガーショップを出店するとします。まずライバル調査で他店舗の価格やメニューを分析し、それを参考に「低価格のメニューを展開する」という最初の着手点を決めます。他店のやり方を真似して売上データを検証・比較し、分析したら、それを元に改善点を見つけ、次の着手点を決める。その結果として、差別化のポイントを高価格と決めて路線をシフトし、高級バーガーを開発したら、再びライバルを調査する。そんな流れです。

この「着手点スピードサイクル・メソッド」を私もYouTubeの分析で使っていますが、行動量は本当に増えますし、成果もきちんと出ます。質にこだわる人が動画1本を作るのに100時間をかけ、半年間で3本の動画を出す間に、私はどんどん動画を作り、視聴者の反応を見て改善していける。それによって質が上がり、成果が出るというわけです。

仕事以外にも、趣味やスポーツなど、さまざまなものに応用できますので、ぜひ試してみてください。

お金が増える最強のルール
(画像=お金が増える最強のルール)

1秒ルールで集中力と行動量をアップさせる

年収1億円を稼ぐ人は、時間を有効活用することを何より意識しています。ただ、人間は弱いもの。何かやろうとしてもやる気が出なかったり、スマホの通知で集中力が切れてダラダラしてしまったりすることもあります。

実は、あることを1秒間やるだけで集中力が続くという、チートみたいな裏技があります。それは、両手をパチンと叩くこと。噓みたいな話ですが、効果は抜群です。

この裏技の元になったのは、パニック障害を持つ女性が作った「5秒ルール」です。何か行動しようと思ったら、「5、4、3、2、1」と口に出し、ゼロになるまでに必ず行動を開始するというルールです。5秒数えるという行動がトリガーとなり、ドーパミンが脳の行動中枢を刺激し、モチベーションを高めてくれるのだそうです。

これをさらに効率的にしたのが、手を叩く1秒ルール。手を叩くという小さなことでも、行動さえしてしまえばドーパミンが分泌されることは最先端の研究で明らかになっています。無料で簡単にドーパミンを味方にできるわけですから、これをやらない手はありません。

さらに1秒ルールの効果を高めるために、手を叩くと同時に、エネルギーが充電される言葉を口にする方法もあります。「よしやるぞ」でもいいですし、お子さんの名前でもオーケーです。

大事なのは、1秒ルールを実行したら、数分だけでもいいので必ず行動すること。脳が1秒ルールに反応しやすくするために必要です。これは「行動の強化」と言われるもので、水族館のイルカの調教にも使われています。イルカがインストラクターの指示通り動けるのは、「行動した後にご褒美がもらえる」ことを脳に植え付けているから。「声を出してパチンと手を叩けば行動できる」と脳に刷り込むつもりで試してみてください。ものにした時、あなたの行動量は爆発的に増え、大きな成果を出せるようになるはずです。

毎日1%の努力をする

お金を持っている人は、複利を利用して成長しています。

複利とは、資産運用で使われる言葉です。投資で得た収益を元本にプラスし、再び投資をする。この繰り返しによって利益が利益を生み出し、時間が経つにつれて資産が増えるスピードが急激に上がっていきます。

投資の神様、ウォーレン・バフェットは10代の頃から投資をしていましたが、現在の莫大な資金の9割は60歳を超えてから手に入れています。つまり、10代からコツコツ行ってきた複利で大成功したわけです。

この複利の仕組みは、私たちの日常にも取り入れられます。具体的には、毎日1%の成長を意識してみてください。毎日本を1ページ読む、毎日新しい単語を1つ学ぶ、新しいアイデアを1つ考える。こうした行動によって毎日1%成長し続けると、1年後には37.7倍も成長している計算になります。これが複利の力なのです。

ただし、マイナスの複利効果もあります。前日より1%ずつサボり続けると、1年後には0.03倍まで成長は低下してしまいます。テレビばかりダラダラ見て過ごす、お酒に溺れて時間を浪費する、ギャンブルにのめり込む……こういった行動は、時間がたつほど成長力やお金を失ってしまうことになります。注意しましょう。

お金が増える最強のルール
(画像=お金が増える最強のルール)

『年収1億円になる人は、「これ」しかやらない』には、1,000人もの1億円を稼ぐ人を分析して分かった、年収1億円になるための最短ルートが他にもたくさん紹介されています。それをたった1,500円で知ることができるコスパ最強の1冊です。成功者から学ぶのが1番の近道ですから、どれか1つだけでも試してみてください。

ココがポイント!
  • 質にこだわるのは要注意。着手点スピードサイクル・メソッドでライバルに差をつけよう
  • 集中力を劇的に高め、行動量をアップさせるための「1秒ルール」を脳に叩き込む
  • 毎日1%の努力は1年後に37.7倍もの成長をもたらす。
    ただし、毎日1%サボると1年後には0.03倍まで成長は低下してしまう
お金が増える最強のルール
学識サロン まぁ~(がくしきさろん まぁ~)
2019年5月よりYouTubeを開始し、登録者77万人を超える書籍解説系YouTuber。都内の中小企業で営業職としてトップの成績を出し、その後、管理職になりマネジメントを主に行う。赤字経営だった企業を2年間で黒字改善し、売上は2倍を達成。マネジメントで得た経験と、月に読んでいる20冊以上のビジネス書から得た知識を基に、アニメーション動画を制作しており、現在までに累計1億回再生されている。現在では企業のYouTubeチャンネルのコンサルティングや、複数のYouTubeチャンネルを運営、また、YouTuber向けのオンラインサロンも運営している。
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