この記事は2024年7月31日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

FXトレード戦略
(画像=Dzmitry/stock.adobe.com)

2024年7月31日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

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現在の為替相場の傾向や相場観

注目の日銀政策金利決定会合だが、金利は25bpの利上げ(7名賛成、2名反対)となり、国債買い入れ額は毎四半期4000億円ずつ減額で2026年1~3月に2.9兆円(全員一致)を発表した。

今回のポイントとなっていた利上げを決定したことで発表後に米ドル/円は151円ミドルまで急落したものの、その後は153.87円付近まで上昇するなど乱高下。

昨日30日(火)夜、利上げへのリーク報道があり、事前に利上げ機運が高まっていたのでいわゆる「セルザファクト」や「材料出尽くし」のような値動きとなっている。

毎回のリーク報道に対する可否はあるが、今後も日銀のやり方に付き合うしかないのだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円の日足チャートを見ると200日移動平均線の差し掛かる151円ミドルがしっかりサポートされており、取り急ぎはダウンサイドの目途となりそうだ。

さて本日31日(水)15時30分から植田日銀総裁の記者会見が始まるが、「追加利上げ」を演じられるかが焦点。あまり丁寧に説明すると慎重だと捉えられ投機勢に攻め込まれる可能性はある。会見中円安イベントになるようであればついて行きたい。

因みに、明日8月1日(木)日本時間午前3時にFOMCを控えるが、政策変更は予定されておらず、次回9月の利下げも100%織り込まれている。9月利下げをアナウンスするとややドル売り材料となるかもしれないが、基本無風だろう。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。