この記事は2024年7月30日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=琢也 栂/stock.adobe.com)

2024年7月30日(火)の午前12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

全ては明日31日(水水)に発表される日銀の金融政策に掛かっているという状況。

まず国債の買入れに関しては、2年後に現状の6兆円を3兆円に半減させるということがマーケットのコンセンサスになりつつある。そのため、これが出れば何の問題もないだろう。ただ、もしこれ以上に買入れの削減があるようであれば、それはどちらかといえば円高方向に反応がありそうだ。

また金利に関しては、「現状維持」がマジョリティで、小林氏も同じ考えとのこと。ただ、日銀の利上げがあると思っている専門家が27%ほどいるそうで、もし利上げ実施となればサプライズの円買い・ドル売りになる。

海外勢に関してだが、25bpの利上げ予想派がかなり多くいるため、結果がもし仮に10bpの利上げであったり、現状維持となった場合、これまで持っていた円買いポジションを投げる「失望の円売り」が出るだろう。

もしサプライズで日銀の利上げがあった場合は当然、円買い・ドル売りとなる。その場合下値は152.00円付近で止まると考えている。150.00円方向に下落する展開は、日銀の利上げと米国の利下げが重なる9月を想定している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、152.00~157.00円。戦略的にはドルの戻り売り。引きつけて日銀後にドルを売るスタンスで臨みたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。