この記事は2024年8月8日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Deivison/stock.adobe.com)

2024年8月8日(木)の10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日7日(水)は内田日銀副総裁の発言をきっかけにドル高・円安の動きが強まった。

副総裁は「金融資本市場が不安定な状況で利上げをすることはない」などと発言。これ自体は当然の見解とも言えるが、別の角度から見れば「日銀は、株安と円高で植田総裁が示したタカ派スタンスをわずか1週間で撤回した」ということになる。

少なくとも市場は、「円安を止めようと利上げしたら、株が暴落して円が急上昇したので利上げはしばらく休みにする」という日銀からのメッセージと受け止めたようだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

日経平均株価は900円安から1100円高まで一時2000円上昇。米ドル/円は144円台から一時147円台後半へ3円あまり上昇した。もっとも、本日8日(木)は日経平均株価が反落して始まっており、米ドル/円も145円台へと弱含んでいる。

市場心理は一筋縄では改善しない模様で、株も為替もしばらくは不安定な値動きが続きそうだ。 米ドル/円は本日8日(木)も、予想を超えて上下に振れ幅が大きくなる可能性があるため注意が必要だろう。

米国景気の先行きに不透明感が広がる中、NY市場で発表される前週分の米新規失業保険申請件数に予想外の強い反応を示すことも考えられる。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。