この記事は2024年8月21日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Ruslan/stock.adobe.com)

2024年8月21日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

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現在の為替相場の傾向や相場観

先週の米ドル/円は一時149.39円レベルまで反発。

日経平均が暴落から38,000円台に続伸したことを受け、米ドル/円も再び150円台回復を期待される局面もあった。しかし今週に入ってからの米ドル/円は上値の重い展開。その要因は新規雇用者の年次改定の数字に関する悲観的な見方だ。

マーケットでは「米労働省が本日21日(水)に公表する年次改定で過去の雇用統計を下方修正する」との見方が拡大している。米労働省が本日21日(水)に発表する年次改定で、3月までの年間雇用者数の伸びが現在の推定から少なくとも60万人下方修正されるとの見方がコンセンサスになりつつある。

ゴールドマン・サックスは、100万人規模の改定もあり得るとのレポートも出している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週のドルは前述した背景等により総じて上値の重い展開。米ドル/円は一時145.00円割れまで続落。ただ米ドル/円においては、本邦個人投資家とみられる断続的なドル買もあり下げ渋り。

注目はユーロ/米ドル。ドル売りが進行している中で、ゴールドも初めて2,500ドル台に急騰している。ゴールドと相関性の高い通貨ペアは、豪ドル/米ドル、米ドル/スイスフラン、ユーロ/米ドルが上げられる。

今回過去数ヶ月のゴールドとの相関性をチェックするとユーロ/米ドルの相関性が一番高い。結果、ユーロ/米ドルの押し目買いで臨みたい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。