この記事は2024年8月20日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Jorge/stock.adobe.com)

2024年8月20日(火)の午前12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

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現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円日足チャートをみると、フィボナッチリトレースメントの38.2%戻しが149.54円レベルだが、先週15日(木)、16日(金)はそこでどんぴしゃに止められている。よって上値は非常に重いのが現状。

そんな中、明日21日(水)には、米労働省労働統計局(BLS)が年次改定値の暫定値が公表される。今回、1年間のNFP(非農業部門雇用者数)が100万人ほど減少する見込みとの噂が出たことに反応し、昨日19日(月)にはドルが思い切り売られた。

以前からNFPの人数のカウントの仕方には問題があったようで、1人が掛け持ちで「3カ所」でパートタイム等で働いた場合「3人」とカウントされてしまっていたようだ。

またバイデン政権が選挙までは景気よく見せたかったのではという見方もあるが、いずれにせよドルが売られる流れとなっている。

実際に米国の雇用が悪化し個人消費が減退しているとなればドルがもっと売られるという気がする。なのでやはり来年の半ばくらいまでには米ドル/円は135円付近まで落ちているのではないかという気がしている。

22日(木)から3日間ジャクソンホール会議が開催されるが、植田日銀総裁は23日(金)の国会に呼ばれているということで今回は出席しないようだが、これがやや引っかかる。ジャクソンホールで利上げに関して話すなということなのか、ここは少し疑ってかかりたいところだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは145.00~149.50円。方向性としてはドル売り。

具体的な戦略としては148円台もしくは149円台で売りで入り、145円割れの手前で一度買い戻しをして様子を見たいと考えている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。