この記事は2024年9月3日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=ヨーグル/stock.adobe.com)

2024年9月3日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

先日のジャクソンホールでパウエル議長が利下げへの方向性を明確に示した。しかしながら、米国の金利と米ドル/円の下げは、その直後がピークでそこからは、金利はむしろ上昇し、米ドル/円も買い戻される展開が続いている。

理由の1つは金利低下が充分に折り込まれていることだ。昨年2023年末にも同じような局面があった。FOMC後、ドットチャートにて年内3回の利下げを見込まれ、パウエル議長もかなりハト派化した。その際にも米ドル/円は140.25円レベルまで下がったが160円まで戻されたのは記憶に新しいところだろう。

今回、似たような懸念もある。これから利下げをするにしても米経済は本当に弱いのか、特に株価が最高値近辺であるにもかかわらず、どんどん利下げをすることが可能なのかという疑念もあり、意外と金利が下がらないかもしれない。それを今週の経済指標でチェックしていくことになるが、最重要なのは6日(金)の雇用統計だろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円はもみ合い局面に入らざるを得ないと考えている。

145.00~148.00円の狭いレンジになっていくのではないだろうか。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。