この記事は2024年9月2日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Евгений Порохин/stock.adobe.com)

2024年9月2日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

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現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落を計測すると、円は下落の最上位(-1.32%)に位置する。先々週のジャクソンホール経済シンポジウム後のドル売りの流れは収束、巻き戻しが進む。

米国の早期利下げ開始を好感して、米国株などのリスク資産が買われ、市場のリスクセンチメントが静かに好転している。NZドル/円やカナダドル/円などの一部のクロス円が買われ始め、リスク許容度が少しずつ改善している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

現在の流れの継続性を占うという観点から、今週は9月第1週でもあり、米国の多くの経済指標の結果がカギを握る。

振り返ると、7月半ば以降のドル売りの流れを加速させたのは8月上旬に発表されたISM製造業景気指数と雇用統計の悪化だった。今週はこれらの指標が再度発表されるが、どこまで反転を示すかが焦点。あくまで改善がメインシナリオだが、そうならなかった時の反動のドル売りに警戒したい。

足元で2025年末まで約2.1%程度の利下げを織り込んでおり、やや行き過ぎとの指摘も多い。しかし、1990年以降の金融緩和局面では、全てにおいて、これを上回る利下げが実施されており、特段に異常でもない。

今週は米ドル/円で143.00~148.00円、ユーロ/米ドルで1.0950~1.1150ドル、ユーロ/円で159.00~164.50円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。