この記事は2024年9月9日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
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現在の為替相場の傾向や相場観
先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落では、円は上昇の最上位(+2.67%)だった。リスク回避の動きから、米ドル/円とクロス円が値幅を伴い下落している。損益通算や投信の決算の売りから9月の米国株は弱い、そんなアノマリーを早くも9月の第1週から決定的にしている。
先週末に発表された米国の8月の雇用統計は、反動好転はしたものの、発表後に米ドル/円は上下に2往復の乱高下を演じた。オプション市場では今週もかなり大きな変動を織り込んでいる。
現在の為替相場の戦略やスタンス
週明けは日経平均株価がどこまで下値を拡大するかだが、まずは先週からの円買いの着地点を探る動きだろう。
今週は明後日11日(水)の米国のCPI(消費者物価指数)の発表が重要だが、ガソリン価格の下落を反映して急減速が見込まれている。市場予想を下回ればドル売りとみておきたい。
米ドル/円は8月の安値141.70円、昨年12月の安値140.28円、そして節目の140円とダウンサイドに多くの重要サポートが控える。140円という重要な水準が割れた場合、130円台の定着というリスクシナリオも念頭に入れておきたい。150円が遠くなるなか、戻りは丁寧に売りだろう。
今週は米ドル/円で139.00~144.50円、ユーロ/米ドルで1.1000~1.1200ドル、ユーロ/円で154.00~160.00円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。