この記事は2024年9月17日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Metro Hopper/stock.adobe.com)

2024年9月17日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週は、19日(木)日本時間未明にFOMC、20日(金)に日銀の金融政策発表があり、その結果を見て動く週になるだろう。

FOMCに関しては50bpの米利下げがあるのかどうかと、ドットプロットがどの程度下方にシフトするのか、またそれに対しパウエルFRB議長がどのように説明するのか、といったところが焦点。これらを総合的に判断していく形となりそうだ。

日銀に関しては植田総裁が「金融緩和度合いを調節する」という文言をそのまま使うのかどうか、それと中立金利にいつ頃までに戻すのか、またそれはどの程度本気なのかが注目点となる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

金融政策の方向性としては米国が利下げし、日本が利上げ方向ではあるので、円高方向の圧力が掛かりそうに見えるが、昨日16日(月)米ドル/円が139円台から大きくショートカバーしたように、徐々にしっかりとしたドル買いも入りつつあるようだ。

元々日米では経済の地力が違うので、日銀の利上げが実現するのかどうか疑わしくもあり、米国に関しても市場が織り込むほど利下げするのかどうかも疑わしい。

おそらく11月の米大統領選まではまだ円高傾向となりそうだが、それ以降は円安の力も戻ってくるのではないかと思っている。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。