この記事は2024年9月18日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
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2024年9月18日(水)の午前10時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

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現在の為替相場の傾向や相場観

FOMCを目前にして金利先物市場では、50bp利下げの織り込み度は60%程度まで上がっている。2025年末までの誘導目標金利は3.00%割れで金利先物市場での予測は変わらず。ただFOMCを控えて、為替マーケットは不安定。マーケットが不安定なことは下記の点に迷いがある。

①直近の50bpの大幅利下げの可能性も来年の連続利下げで、年末には誘導目標が3.00%を割り込むことがすでに米金利先物市場では織り込まれているため、ドルも下げきらず反発する。

②実際に50bpの利下げが行われ、パウエル議長がさらに弱気だった場合は、ドル金利の続落とともにドルは値を下げる。

このどちらかで意見が分かれているが、少なくとも米ドル/円の日足ベースの短期においては反発開始。

現在の為替相場の戦略やスタンス

16日(月)、FOMCの50bp利下げを織り込む形で、米ドル/円は一時139.58円まで下落していたが、本日18日(水)の東京市場では、あっさり142.37円まで踏み上がっている。

FOMCまではシーケンシャルを中心としたオシレーターが示していたように、反発開始。結果としては、マーケットはFOMCの利下げを織り込みすぎている展開。

明日19日(木)日本時間未明に予定されているFOMC前の相場はポジション調整だけで方向感なく不安定な展開が続きそう。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。