FOMC後のドル円相場はどうなる?FOMCの焦点と市場の反応は【外為マーケットビュー】

動画配信期間:2024/9/18~2024/10/2

動画の要約・まとめ

FOMC開催:利下げ幅に注目が集まる

本日、FOMCが開催されます。直前まで0.25%にするか0.50%にするかで意見が分かれています。JPモルガンのダイモンCEOは0.25%を予想していますが、ヘッジファンド系の会社は0.50%と予想しています。

いずれにしても、昨日の長期金利上昇にもかかわらず、ニューヨークダウは若干下落したものの、ナスダックやS&P500は上昇しました。米市場は強い状態を維持しています。

日本の為替介入と経済への影響

日本の為替介入については、神田前財務官は投機的な動きを抑えるためと説明していますが、実際には投機的な動きはほとんどありません。

介入による円高は株安を引き起こし、対外純資産の減少と合わせて約200兆円の損失をもたらしました。これは景気対策として1~2兆円程度を支出するよりも遥かに大きな影響です。

日本の物価上昇率は1%台であり、急いで利上げを続ける必要はないと考えられます。

アメリカ経済の強さ

アメリカ経済は引き続き強い状態を維持しています。利上げや利下げにかかわらず株価は強く、新しい産業の発展も続いています。例えば、マイクロソフトは300億ドルの投資を発表し、産業の発展を促進しています。

アメリカの家計資産は日本の10倍であり、人口が3倍しかないことを考えると、アメリカ経済の基盤の強さが伺えます。

欧州経済の動向

ユーロとポンドは若干ドルよりも強いものの、ほぼパラレルに動いています。欧州の経済は弱いものの、経常黒字や貿易黒字が安定しているため、自然と上昇傾向にあります。

英国とポンドの状況

ポンドは依然として強い通貨の一つですが、円高の影響を受けています。英国のEU離脱後の独自の経済政策が注目されています。

ECBは10月の利下げを見送る可能性が高くなっています。ラガルド総裁やフランス中銀総裁も慎重な姿勢を示しています。

オーストラリアとニュージーランドの経済

オーストラリアでは、RBAがインフレ抑制のため利下げに慎重な姿勢を示していますが、GDP成長の弱さから財務省との対立が生じています。

ニュージーランドは年初に利上げを示唆していましたが、インフレの低下やGDP成長率の下方修正により、利下げ観測も出始めています。

メキシコと南アフリカの経済

メキシコペソは今月最も強い通貨となっています。司法改革案が議会を通過したことで一時的に反発しましたが、今後の動向は不透明です。

南アフリカランドは連立政権への期待から上昇していましたが、最近では政権内の軋轢も見られ始めています。今週の政策金利決定では0.25%の利下げが予想されています。

今後のトレード戦略

為替市場は引き続き円を中心に動いており、デイトレーダーにとっては好機となっています。ニュースや発言、需給などを総合的に分析しながら、慎重に取引を行うことが重要です。

目次

00:00 今回のダイジェスト
00:34 FOMC開催:利下げ幅に注目が集まる
02:08 日本の為替介入と経済への影響
06:29 足元の注目材料・通貨番付
07:47 日本・円の動向
09:22 米国・ドルの動向
11:06 欧州・ユーロ・ポンドの動向
13:13 オセアニア通貨の動向
15:37 メキシコ・ペソの動向
18:43 南アフリカ・ランドの動向
20:38 日米株価の動向
21:37 商品(金・原油)の動向
22:19 今後のトレード戦略
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野村雅道
野村雅道氏
FX湘南投資グループ代表 1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行。82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。 87年米系銀行へ転出。外資系銀行を経て欧州系銀行外国為替部市場部長。外国為替トレーディング業務ヴァイスプレジデントチーフディーラーとして活躍。 財務省、日銀および日銀政策委員会などの金融当局との関係が深く、テレビ・ラジオ・新聞などの国際経済のコメンテイターとして活躍中。為替を中心とした国際経済、日本経済の実践的な捉え方の講演会を全国的に行っている。現在、FX湘南投資グループ代表。

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