この記事は2024年10月1日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=C.Castilla/stock.adobe.com)

2024年10月1日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

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現在の為替相場の傾向や相場観

「高市トレード」で円安を見込んでいた人が石破氏当選で損切りを強いられ、円高に行ったが、総裁選後は「石破トレード」として円高を見込んでショートに突っ込んだ人が多いと思う。

しかしながら石破新総裁だと金利を上げて円高に行くというのは経済実態を無視しており、思い込みが行き過ぎているように感じる。

誰が総裁でも日本経済の実態からいって、需給ギャップがマイナスの中でどんどん利上げが進むということはないし、衆院選での勝利を考えれば株価下落を招く円高にはしたくないはずだ。よってここからは石破トレードの巻き戻しで145~146円の元の水準に戻ると考えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

パウエルFRB議長が利下げを急がない姿勢を示したが、やはり米経済は強いので市場も米国の利下げ折り込みが行き過ぎている分、ドルの下げ余地はそれほどないのだと思う。

ただ、石破総裁になって日銀が動きやすくなったことは事実なので、仮に150円を超えて160円を狙うような局面になると、日銀は今度はすんなりと利上げできるようになるため、円安の流れは限られてくるだろう。

ここからは、140~150円の間で揉み合い局面となり、米大統領選を待つ感じになるのではないだろうか。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。