この記事は2024年9月30日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=VideoFlow/stock.adobe.com)

2024年9月30日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

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現在の為替相場の傾向や相場観

先週の主要通貨の動きを振り返ると、先週27日(金)の中盤までは、円が下落の最上位に位置していたこともあり、円売り(クロス円の買い)の好循環が続いた。

自民党総裁選で高市氏勝利を確実視した金融市場に激震が走ったのはまさかの石破氏の起死回生の大逆転劇。流れは急変、株売り、為替市場では円の買戻しが殺到した。

米ドル/円の週間の値幅は4円42銭まで拡大、週足では上髭の長い陰線を形成している。教科書的には一旦反落を示唆する。

現在の為替相場の戦略やスタンス

歴史をさかのぼると、岸田前政権が誕生した際、金融商品の売買差益であるキャピタルゲイン増税の可能性が示され、2021年10月6日(水)まで日経平均株価が8日続落したことがあった。しかし、こうした市場に歓迎されない政策変更は、最終的には支持率の低下につながり、導入は見送られた。今回の場合も金融増税は、一部富裕層限定などに置き換わる可能性がある。

FOMCがより労働市場を重視した政策に転換したことで、重要度を増すのは4日(金)の雇用統計だろう。今週の前半は先週からの流れの継続性を試す展開と予想する。丁寧に戻りを見極めたいところだ。

今週は米ドル/円で139.00~144.50円、ユーロ/ドルで1.1050~1.1250ドル、ユーロ/円で157.00~162.50円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。