この記事は2024年10月23日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年10月23日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
日米の選挙待ちだ。今週末27日(日)に日本の衆院選、来月5日には米大統領選挙となるが、報道では自公政権の苦戦や、トランプ氏の優勢が伝えられている。
特にマーケットではトランプトレードが意識されており、現在は選挙の勝敗を左右する7つの激戦州すべてでトランプ氏がリードしている状況。
米長期金は4.2%まで上昇し、米ドル高、メキシコペソ安で反応するなど完全にトランプ氏を織り込む動きだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
選挙の情勢が変わらない限り、米大統領選挙まではトランプトレードを追いかける形で考えている。 衆院選絡みでは自公過半数の確保が微妙な情勢との報道が出ており、仮に苦戦するようであれば初動は円買いの可能性が否めないため、米ドル/円はロングをするにしても短期だろう。
ドルに何を合わせていくかがポイントとなるが、第一感はユーロ/米ドルの戻り売り。ECBは先週追加利下げが決定されたが、12月も追加利下げの可能性が高まる。
明日24日(木)欧州でPMI速報値が控えているが、結果が悪ければもう一段下のステージに入りそうだ。
▽ユーロ/米ドル の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。