この記事は2024年10月24日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年10月24日(木)の10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日23日(水)はドル高に加えてそれ以上のピッチで円安が進み、結果的に米ドル/円の上昇が加速。一時153.10円台まで上伸して約3カ月ぶりの高値を付けた。
ドル高の背景は変わらずトランプ氏の米大統領返り咲きを睨んだ米長期金利の動きだが、ここにきて週末27日(日)の衆院選が円安材料として意識されているようだ。
複数の世論調査が自公両党の苦戦を示しており、与党過半数割れの可能性が否定できない状況にある。市場では、日本の政局リスクが意識されて株安・円安に振れているとの見方が多い。一部には野党の閣外協力による政権基盤の弱い内閣が誕生すれば日銀は正常化に動きづらくなるとの見方も出ている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
日米の政局を睨んだドル高・円安の動きは思惑主導と言わざるを得ない。このため、選挙が近付けば巻き戻しのドル売り・円買いが強まる可能性を否定できないだろう。
衆院選の投開票日である27日(日)まで残された営業日は本日24日(木)と明日25日(金)の2日間のみだ。
米ドル/円の153円台は利益確定売りが出やすいと見ており、本日24日(木)は上値の重い展開を予想。ただ、11月5日の米大統領選を睨んだドル買いがある程度下値を支えると考えられることから、200日移動平均線(151.40円前後)はサポートとして機能するのではないかと見ている。
▽米ドル/円 日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。