人民元見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

総括

FX「中国市場はどう動いたか、9月24日の経済対策から1か月」人民元見通し

(通貨3位、株価12位)
予想レンジ 人民元/円 21.2-21.7

(ポイント)
*中国市場はどう動いたか、9月24日の一連の経済対策から1か月
*中国の改革にIMFがコメント
*3Q・GDPは鈍化
*最優遇貸出金利0.25%引き下げ
*若年失業率、9月は17.6% 3カ月ぶりに低下
*物価下落続く
*9月貿易統計、輸出伸びず
*ゴールドマン・サックスは成長見通し引き上げ
*ブラックロックなど世界の投資家が中国への投資判断を引き上げ
*豪中財務相会談が開催された
*米政府、対中関税引き上げを最終決定
*定年引き上げ案を承認 年金財政逼迫を緩和 

(中国市場はどう動いたか、9月24日の一連の経済対策から1か月)
*株価=ここが大きく動いた。上海総合指数は20.15%高、香港ハンセン指数は13.77%高と驚異的な伸びとなった。
*人民元=対円で6.38%高だが、これは円安によるもので、対ドルでは1.11%安。ドルを主としたバスケット制度で対ドルでの動きは小さい。
*10年国債利回り=2.16%から2.14%へ低下、政府のコントロールが効いて低下させず、小動き。

人民元見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)


(中国の改革にIMFがコメント)
IMFの首席エコノミスト、グリンシャ氏は22日、「世界経済展望報告書」について会見した。先月末以来、人民銀行、財務省、その他の部門が期待と信頼感を安定させるための一連の措置を導入していると述べた。 「これらの措置は正しい方向に進んでいる。財務省が発表した最新の措置は、借入金利の引き下げや不動産会社のバランスシートの改善など、不動産業界の状況を大きく改善させた」と説明した。 IMFは今年の中国の経済成長率が4.8%になると予想している。

(3Q・GDPは鈍化)
3Qの中国経済は成長が一段と鈍化した。今年の成長目標達成に向け、追加の景気刺激策を講じる必要性が裏付けられた。
 3Qは前年同期比4.6%増加。2023年1Q以来の低成長となった。予想の4.5%増は、わずかに上回った。2Qは4.7%増。
1-9月の成長率は4.8%に低下。この傾向が年末まで続けば、公式の成長目標である5%前後の達成は困難、これが、共産党中央政治局会議で政策スタンスが変更され、成長促進の重視が決まった理由だろう。

9月の工業生産は前年同月比5.4%増と、予想の4.6%増を上回った。9月の小売売上高は同3.2%増加。予想は2.5%増。 

(最優遇貸出金利0.25%引き下げ) 
人民銀行は10月21日、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を予想通り引き下げた。 11年物は3.1%に、5年物は3.6%に、それぞれ0.25%引き下げた。