この記事は2024年10月30日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=janews094/stock.adobe.com)

2024年10月30日(水)の午前10時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

ヘッジファンド、シタデルの創業者であるケン・グリフィン氏は、今年の米大統領選は、接戦になるものの最終的にはドナルド・トランプ氏が勝利すると予想しているようだ。

様々なメディアをチェックすると、カマラ・ハリス氏が善戦しており、現在接戦との報道が多いのだが、西原氏の米国の友人の間ではまずトランプだろうというのが一般的になりつつある。

トランプ大統領誕生であれば、トランプトレードが意識される。一般的にいわれているのが、トランプトレード=米金利高、ドル高。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ブルームバーグの以下の報道によれば、米の大幅利下げに対してはかなり後退しているようだ。

世界の金融界トップが参加したパネル討論会では、今年あと2回の利下げがあると思うかとの問いに、手を挙げた経営者は1人もいなかった。年末までにあと1回の利下げがあるかもしれないという意見に大半が同意した。

(出所:ブルームバーグ)

少し前までは、年末までに2回の利下げがコンセンサスになりつつあったが様変わり。視点を変えれば、ほとんどの参加者が米金利上昇、ドル高に傾斜しているといえる。

西原氏含め、基本トランプトレードを材料にして、米ドル/円を153円台にまで押し上げてきたので、そろそろドル高も一服といったところだと考えているマーケット関係者が多い。

日足ベースではユーロ/米ドル、米ドル/スイスフラン中心にドルが買われすぎの状態になりつつある。米大統領選前後でのドル金利とドルの調整に警戒だ。

▽米ドル/円 日足チャート

241030nishiharaS
(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。