この記事は2024年10月30日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年10月30日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
本邦の衆院選が終わり一息つきたいところだが、明日31日(木)には日銀政策金利決定会合、明後日11月1日(金)には米雇用統計、来週11月5日(火)には米大統領選と、ビックイベントが続く。
まず明日31日(木)の日銀については、植田日銀総裁を始め、ボードメンバーは利上げに対して「時間的な余裕はある」としており、政策変更はないだろう。動くとすれば記者会見で年内の利上げ有無にヒントがあるかどうか。記者会見で短期勢に都合のいい解釈をされる可能性もあるので発言内容と値動きに集中したい。
米雇用統計は市場予想との乖離があればそれなりに動くだろうが、翌週に米大統領選を控えており、トレンドにはなりにくく、追随するような突っ込んだ売り買いには少し警戒だろう。
そして今年のメインイベントとなる米大統領選挙は激戦州でトランプ氏がリードしているため、ドル高が続いている(大幅減税や関税強化からインフレドル高といわれている)。
現在の為替相場の戦略やスタンス
目下最大の注目イベントである米大統領選挙まではトランプトレードを追いかける形で考えているが、週末月末要因で利益確定売りも散見するだろう。
ボラティリティはあるので走ったほうに短期でついて行くか、スイング以上ならポジションを一旦軽くしておきたい。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。