この記事は2024年11月7日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年11月7日(木)の10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
注目が集まった米大統領選は、どちらが勝ってもおかしくないとされたスイングステート、いわゆる激戦7州を共和党のトランプ氏が総取り。その結果、歴史的な接戦との下馬評とは裏腹にトランプ氏が圧勝した。議会選も、上院を制した共和党が下院でも過半数を維持する公算が高まっている。
「トリプル・レッド」によってトランプ氏が掲げる法人・富裕層減税がすんなり決まる公算が大きいとの観測から米国株は大幅高。トランプ氏のもう一つの目玉政策である貿易関税の強化はインフレ再燃につながるとの見方が強く米長期金利も大幅に上昇した。
そうした中でドルは全面的に上昇しており、米ドル/円は本日7日(木)中にも心理的節目の155.00円を突破しそうな勢いだ。それだけに明日8日(金)日本時間未明のFOMCが注目される。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今回のFOMCでは、25bpの追加利下げは確実と見られるが、今後の利下げについては「データ次第」の姿勢を強調する公算が大きい。
トランプ氏はFRBに利下げ圧力をかけるとの思惑もくすぶるが、パウエルFRB議長は金融政策に政治は影響しないとの考えを示すだろう。
今回のFOMCは、トランプ氏の大統領返り咲きによってFRBの利下げペースが鈍るとの市場の観測を打ち消すには至らないと見ており、ドル高の流れを妨げるイベントにはならないと考えている。
▽米ドル/円 日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。