ホンダの人気コンパクト・ミニバンとなる「フリード」。2024年6月に、第3世代となる最新モデルが発売となりました。その新型モデルを購入した後にかかる維持費を試算してみました。試算対象は、ハイブリッドでFF(前輪駆動)の「CROSSTAR(クロスター) e:HEV FF 6人乗り」です。納車後から、最初の車検までの費用となります。文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
「フリード」の月間維持費は 3万3650円程度
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ホンダのコンパクト・ミニバンの「フリード」。新車として手元に納車されてから3年後の車検までの間と、最初の車検にかかる最低限の維持費を試算しました。維持費として必要なのは「税金(自動車税)」「保険」「燃料費」「メンテナンス代」に、車検のときにかかる「重量税」「自賠責保険」です。
その総額は、80万7605円。24か月を均等割りすると約3万3650円となります。
<フリードの3年間の維持費>
自動車税 9万1500円
自動車任意保険 36万9210円
燃料費 20万7375円
メンテナンス費用 12万1870円
重量税(車検時) 免税0円
自賠責保険(車検時)1万7650円
合計 80万7605円
「フリード」の自動車税(種別)
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「フリード CROSSTA e:HEV FF」のエンジン排気量は、1.5リッターなので、自動車税(種別)の年額は、3万500円となります。そのため最初の車検までの3年分では、3万500円×3で、9万1500円になります。
「フリード」の任意保険料
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自動車保険のうち、任意保険は、保険会社が用意する商品(サービス)となります。そのため、保険会社ごとに料金が異なるだけでなく、保険の補償内容や、保険をかける人の経歴によっても異なります。そのため、今回の数字はあくまでも目安となります。また、保険は、1年ごとに内容を吟味して加入するのが基本となりますし、加入している保険を使用しないと1年ごとに割引もされます。ただし、目安ということで、割引なしで計算してみます。
今回は、25歳の人が初めての自動車保険として加入するという条件で、インターネットで見積を取ってみました。その結果は、12万3070円となりました。そのうち、車両保険は7万4700円となります。これが3年間分となると、3倍となり、36万9210円となります。
「フリード」の燃料代
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「フリード CROSSTAR(クロスター) e:HEV FF」の燃費性能は、25.3㎞/l(WLTCモード)となります。この性能で、年間1万㎞を走行したときの燃料代を計算してみます。必要な燃料の量は約395リッター。レギュラーガソリン1リッターンの価格を175円で計算すると、1年間の燃料費は6万9125円になります。3年分では、20万7375円となります。
「フリード」のメンテナンス費用
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メンテナンス費用の目安となるのが、自動車メーカーの正規販売店が用意するメンテナンスパッケージです。これは、これは最初に料金を支払うかわりに、総額が割安になるというサービスとなります。ホンダの場合は、「まかせてチャオ」という名称でパッケージが用意されています。ただし、販売会社ごとに料金は異なりますので、今回の数字は、目安と考えてください。
「フリード」の3年目のまでのメンテナンスパッケージの場合、半年ごとの5回の点検とオイル交換、3回のオイルフィルター交換、そして車検費用までが入って、12万1870円となります。サービスパッケージを使わない通常価格では、約14万6000円になりますので、2万5000円ほどおトクになります。
「フリード」の重量税(車検時)
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車検を受けるときは、工賃のほかに、税金として重量税が課せられます。重量税は、その車両の車両重量0.5トンごとに年間4100円が課せられます。「フリード CROSSTAR e:HEV FF」の車両重量は、1480㎏なので、1年分は1万2300円。車検時には2年分となる2万4600円が基本となります。ただし、燃費性能に優れたクルマは、エコカー減税の対象となり、重量税が減額されます。「フリード」は、エコカー減税対象車となるため、重量税は面前となり、0円になります。
「フリード」の自賠責保険料(車検時)
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「フリード」の自賠責保険の費用は、新車購入時と車検時に支払うことになります。「フリード」の自賠責保険の額は、24か月分で1万7650円になります。