本記事は、川瀬 智広氏の著書『イケメンタル』(フォレスト出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

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「ありがとう」という言葉を当たり前に使う

あなたは、「すみません」が口ぐせになっていませんか?

日本語の「すみません」は便利な言葉で、謝罪の意味でも謙遜の意味でも使えるため、よく口にする言葉になっています。「すみません」「ごめんなさい」という謝罪にも使いますし、「ありがとう」の意味でも使えたりしますよね。

そのため、とりあえず「すみません(ありがとうございます)」と使いがち。

もちろんそれがすなわち問題であるわけではありませんが、無意識だからこそ、それが知らないうちに自分のメンタルにも影響を与えていることに無自覚です。

ですから、「ありがとう」でいいときは、「すみません」ではなく、「ありがとう」をできるだけ使いましょう。

「ありがとう」ではなく「すみません」が口をついて出る場合、マイナス思考傾向があり自己評価も低く、自分に自信がない状態だともいわれています。

特に何も悪いことをしていないのに、つい「すみません」と言うことが口ぐせになっていると、卑屈ひくつなマインドになったり、相手から下に見られてしまいがちです。

「すみません」の頻度が多くなりすぎれば、それはある意味、自分自身にマイナスのアファメーションを行っているようなもの。

すなわち、自分の価値を自分で下げ続けていることになってしまいます。

イケメンタルな人は、「すみません」ではなく「ありがとう」という感謝の言葉がサラリと出ます。

毎日、周囲の人の小さな心遣いや行動に「ありがとう」が言える人。言い換えれば、ちゃんと自分や相手に対して感謝できる人。それがイケメンタルの持ち主です。

では、「ありがとう」をよく口にすることで、どんな効果があるのか。

ありがとうの効果を見ていきましょう。

▼ありがとうの効果①:幸福度が高くなる

「感謝を口にする習慣がある人は、ない人に比べて幸福度が25%高い」ということが、心理学者ロバート・エモンズ氏の研究でわかっています。

では、なぜ幸福度が高くなるのか?

それは、「足りないもの」ではなく、「すでに持っているもの」に意識を向けやすくなるからだそうです。つまり、人生の〝余白〟ではなく、〝恵まれている部分〟をちゃんと見られる人だということです。

▼ありがとうの効果②:共感力が高くなる

「ありがとう」が言えるということは、他人の感情を察知しやすく、相手の視点に立てる人という証です。

たとえば、「相手がちょっとドアを開けてくれた」「資料をまとめてくれた」「荷物を持ってくれた」そんな些細な気遣いに、瞬時に「ありがとう」が出るということは、その人が相手の気持ちに目を向けられている証拠なのです。

▼ありがとうの効果③:どんどん自信がついてくる

「ありがとう」を口にすることは、もちろん言われた相手のためになるのは当然なのですが、実は、自分自身の心も強くしてくれるということがわかっています。

あなたが誰かに感謝を伝えるシーン、つまり「ありがとう」と言うときは、あなたが誰かに何かをしてもらったときです。

つまり、

  • 自分が人に価値提供できている
  • 自分が人から助けられている

という状況を認識している。

そして、そんなところを見つけて「ありがとう」と言えると、それが言えた自分に対して、「僕って悪くないな」「よい人間だな」と、小さな自己肯定感につながっていきます。これが積み上がっていくことで「自分は誰かにとって価値のある存在だ」と思えるようになるのです。

いかがでしょうか。

実際、「すみません」ばかり口にする人よりも、「ありがとう」と口にする人のほうが印象はよいはずです。人付き合いをしていても気持ちがいいですよね。

イケメンタルであれば、普段自分が口にする言葉もできればポジティブなものがいい。特に周りに人がいる状況であれば、なおさらです。

ポジティブな言葉は、ポジティブな自分、よい状態のメンタルにつながっていきます。

つまり、「ありがとうを口にすればするほど、自信が湧いてくる」のです。


イケメンタルは、感謝が当たり前のように口から出る。
『イケメンタル』より引用
川瀬 智広(かわせ・ともひろ)
株式会社GiveGrow 代表取締役。
岐阜県生まれ。宇都宮大学卒業後、吉本興業のお笑い芸人養成所であるNSCに10期生として入学。同期はオリエンタルラジオ、はんにゃ、トレンディエンジェル、フルーツポンチなど。
お笑いの道を諦めた後、アルバイトから(株)第一興商に入社。100店舗の企画責任者や部下500人を束ねる西日本責任者など歴代最短出世を果たし、独立を視野に退社。初めての海外一人旅に出て、訪れたカンボジアに可能性を感じ、日本に帰らずそのままカンボジアに住み始める。移住後、現地日本人に騙され無一文になり、死にかけながらもカンボジアで日本人向けの旅行会社を立ち上げ、432名の日本人をカンボジアに集客する。そこで日本男児の草食化に気付き、帰国後「男を磨く恋活婚活学校BRIGHT FOR MEN(ブライトフォーメン)」を設立。これまでに累計1,400名以上が入学。モテる人、モテない人を数多く見てきた経験から、外見やコミュニケーションの指導はもちろん、メンタルや思考についても独自の考え方を伝え続けている。
著書に『童貞の勝算』(マネジメント社)がある。

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