本記事は、川瀬 智広氏の著書『イケメンタル』(フォレスト出版)の中から一部を抜粋・編集しています。
ネガティブに寄り添い、ポジティブに転換する
イケメンタルはポジティブな人が多いです。ただし、イケメンタルの皆がポジティブかといえばそうではありません。ネガティブ思考の人でも、精神的にイケメンな人はいます。
ただし、そういった人も、ネガティブな発言ばかりすることはありません。
「いや」「でも」「だって」「どうせ」そんな口ぐせが多い人、いつも誰かしらの文句や愚痴、世の中に対する不平不満ばかりを口にしている人とは、話していても楽しくありませんよね。一緒にいると、不幸になるような気もしてきます。
僕がここで言いたいのは、ネガティブ思考はダメだということではありません。ネガティブな発言をすると、人としてモテないということです。
ですから、「自分はネガティブ」と思っていても大丈夫。必ずしもポジテイブ思考でなくてもOKです。
そもそも人間の脳は、生存本能的にネガティブに考えるようになっているといわれています。たとえば人が新しいことをしようとするとき、心理的な抵抗や不安がよぎるようになっています。
なぜなら、脳にとっては現状維持をしようとする働きを持っているからです。新たなチャレンジによって心身を危険にさらすかもしれない。それよりも現状のままでいるほうが、生き延びる可能性を高めるからだそうです。
そのため脳は「今のまま」「何もしなくていい」と無意識に訴えかけてきます。
これは何かを始めるのに不安や恐怖を覚えるだけでなく、ネガティブな人間関係、新しい場所やコミュニティにいることにおいても発生します。
つまり、マイナスな影響を与える人に嫌悪感を覚えたり、何かと物事をネガティブに感じるのは、人間として当たり前なのです。
でもこれからはネガティブなことが起きたら、それをポジティブに転換して捉えるようにしてみましょう。
これができるようになると、「頼りがいがある」「一緒にいると安心感を覚える」「話しているとやる気が湧いてくる」など、男女問わず好感を持たれ、人から確実にモテるようになります。
―― 「共感+ ポジティブ転換」が尊敬を引き出す
ネガティブをポジティブに変えるコミュニケーションのポイントは、共感をプラスすること。「共感+ポジティブ転換」です。
これをコミュニケーション用語で、「リフレーミング」と言います。
たとえば相手が、「最近上司に怒られっぱなしで辛い」と話してきた場合、「それは気持ちが下がるよね」と共感を示しつつ、「でも、それだけ期待されてるってことだと思うよ」とポジティブ転換した言葉を伝えるのです。
この仕事は向いていないのかも
→ そう感じるのなら辛いね+でも実力が発揮されていないだけだと思うよ飽き性でなんでも長く続かない
→ 自分にも似たようなところがあるよ+逆に好奇心旺盛だってことだと思うよやってみたいことがあるけど怖い
→ 新しいことへの挑戦は自分も怖いよ+でも怖さを感じるってことは、それが君にとって意味のあることだからだと思うよ
このように、相手にしっかりと共感を示しつつ、ポジティブに転換した言葉を付け加えましょう。
心に余裕のある人は、このリフレーミングを使いこなしています。
男性からも女性からも、尊敬されたり好かれたりするには、ただ共感するだけでは足りません。特に素敵な女性ほど、共感だけだと「自分の意思がない」と判断し、物足りないと感じます。
ひとりでは気づけなかった視点をプレゼントする。
これが当たり前にできるようになれば、誰だってあなたを尊敬してしまいます。
ですから、相手がネガティブな言動をとったら、それは、あなたがポジティブな視点を与えてあげられるチャンスです。そうすれば、あなたはオンリーワンの特別な存在になれるのです。
- イケメンタルは、共感してから「ポジティブ」に転換する。
岐阜県生まれ。宇都宮大学卒業後、吉本興業のお笑い芸人養成所であるNSCに10期生として入学。同期はオリエンタルラジオ、はんにゃ、トレンディエンジェル、フルーツポンチなど。
お笑いの道を諦めた後、アルバイトから(株)第一興商に入社。100店舗の企画責任者や部下500人を束ねる西日本責任者など歴代最短出世を果たし、独立を視野に退社。初めての海外一人旅に出て、訪れたカンボジアに可能性を感じ、日本に帰らずそのままカンボジアに住み始める。移住後、現地日本人に騙され無一文になり、死にかけながらもカンボジアで日本人向けの旅行会社を立ち上げ、432名の日本人をカンボジアに集客する。そこで日本男児の草食化に気付き、帰国後「男を磨く恋活婚活学校BRIGHT FOR MEN(ブライトフォーメン)」を設立。これまでに累計1,400名以上が入学。モテる人、モテない人を数多く見てきた経験から、外見やコミュニケーションの指導はもちろん、メンタルや思考についても独自の考え方を伝え続けている。
著書に『童貞の勝算』(マネジメント社)がある。
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