本記事は、川瀬 智広氏の著書『イケメンタル』(フォレスト出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

メンタル
(画像=SewcreamStudio / stock.adobe.com)

「潔く謝れる人」になる

子どもの頃はできるのに、大人になるとできなくなることがあります。

それは「謝る」ということです。

子どもの頃、誰もが親や大人から教えられたことがあるはずです。

「いけないことをしたら、ちゃんと謝りなさい」
「迷惑をかけたら、ごめんなさいをするんだよ」

そんなふうに教えられてきたはずですし、自分のお子さんがいる方はきっと教えているはずです。

ですが、どうでしょうか。大人になって「素直に謝る」ということができる人はどれほどいるでしょうか。もちろん、自分が悪いことをしたと思ったとき、「謝る」ができる人もたくさんいるかと思います。その一方で、謝ることに抵抗のある人もいるのではないでしょうか。

その理由は、自分が謝ることによって、

  • 自分の非を認めたら、自分が不利な立場に立たされる
  • 周りに悪い印象を持たれるような気がする
  • 自分の責任ではないと思っている
  • 自分も悪いかもしれないが、相手も悪いと思っている
  • 負けたような気持ちになる

要するに「謝ることは、自分が悪く、マイナスの印象を周りに与える」という思い込みがあるのかもしれません。だから素直には謝れなくなる。何にせよ「素直に自分の非を認める」ことは、子どものときのようにすぐにはできないものです。

―― 必要なのは「潔さ」

当たり前の話ですが、「謝罪=負け」ではありません。

イケメンタルな人は、このことをよく理解しており、自分に非があれば素直に謝ることができます。むしろそれが正しいと思っています。

謝罪することによって、「自分の印象が悪くなるかも」といった心配をすることはありません。

この態度こそが、イケメンタルそのものです。

逆に自分に非があっても謝らない、自分だけが悪いのではない、という態度はイケメンタルとは真逆です。「マイナスの印象を周りに与えたくない」と思って謝らないという態度をとる人は、逆に印象を悪くしているのに気づかないのです。

「相手を傷つけてしまった」「相手に迷惑をかけてしまった」「言いすぎてしまった」といったことがあり、自分に非があると感じたら、潔く謝ってみましょう。

潔くというのは「すぐに」と言い換えてもいいでしょう。遅くなればなるほど、心理的なハードルが上がり、重たいものになります。

早ければ早いほど、「ごめんね」「すみません」と手短に済ますことができます。でも時間が経てば経つほど、経緯の説明や、長文での謝罪メールや手紙などが必要になったりしますよね。だから、何かトラブルがあったり、相手を不快な気持ちにさせてしまったらその場ですぐに謝ること。

それでも、「謝る=ミスや失敗を認めたことになる」と思って不安な人は、考え方を変えましょう。

謝るということは、たしかに自分の失敗やミスを認めることです。それによって、嫌な思いをしたりその後の話し合いが不利になったりする場合もあるでしょう。

謝れない人というのは、それが不安なのかもしれません。

しかし、相手からすれば、あなたがその場で潔く謝ることができれば、「ミスした人・嫌な人」ではなく、「謝れる人」という認識になります。今の時代、何かあっても謝れない人というのがたくさんいます。

だからこそ「潔く謝れる」ことに価値があるのです。

そして大事なのが、素直に反省し、次に同じようなことがあったときに、間違いを繰り返さないようにすることです。

何度も同じようなミスや失言、非礼をしてしまったら、謝っている意味がありません。この人は口だけの人なのだと思われるし、むしろ嫌われてしまうでしょう。

潔く、すぐに謝る。反省を活かして同じことを繰り返さない。

それができるだけで、精神的な余裕を持ったイケメンタルに近づくことができます。

イケメンタルは謝ることの心理的ハードルが低い。
『イケメンタル』より引用
川瀬 智広(かわせ・ともひろ)
株式会社GiveGrow 代表取締役。
岐阜県生まれ。宇都宮大学卒業後、吉本興業のお笑い芸人養成所であるNSCに10期生として入学。同期はオリエンタルラジオ、はんにゃ、トレンディエンジェル、フルーツポンチなど。
お笑いの道を諦めた後、アルバイトから(株)第一興商に入社。100店舗の企画責任者や部下500人を束ねる西日本責任者など歴代最短出世を果たし、独立を視野に退社。初めての海外一人旅に出て、訪れたカンボジアに可能性を感じ、日本に帰らずそのままカンボジアに住み始める。移住後、現地日本人に騙され無一文になり、死にかけながらもカンボジアで日本人向けの旅行会社を立ち上げ、432名の日本人をカンボジアに集客する。そこで日本男児の草食化に気付き、帰国後「男を磨く恋活婚活学校BRIGHT FOR MEN(ブライトフォーメン)」を設立。これまでに累計1,400名以上が入学。モテる人、モテない人を数多く見てきた経験から、外見やコミュニケーションの指導はもちろん、メンタルや思考についても独自の考え方を伝え続けている。
著書に『童貞の勝算』(マネジメント社)がある。

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  3. 「共感+ポジティブ転換」のイケメンタル思考とは
  4. イケメンタルな人とは、「潔く謝れる人」である
  5. イケメンタルな人は、「ありがとう」という言葉を当たり前に使う
  6. 相手の「大切なもの」を大切にする、イケメンタルな人の気遣いとは
  7. イケメンタルになるための「自分を褒める習慣」3つとは
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