この記事は2024年11月13日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Sarinrata/stock.adobe.com)

2024年11月13日(水)の午前9時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

今月、いや今年最大のイベントともいえる米大統領選はトランプ氏の圧勝という形で終わった。結果、マーケットではトランプトレードが目立つようになっている。

まず、暗号通貨。トランプ氏圧勝の報を受けてビットコインは、暴騰。本日13日(水)午前9時頃の時点で13,600,000円という高値で取引されている。

次がTesla(テスラ)株。イーロン・マスク氏率いるTeslaだが、トランプ氏圧勝の報を受け急騰。一時、一気に30%以上も上げる局面もあった。

米国株も堅調。ややトリッキーだったのが為替。トランプ勝利のニュースを受けて、関税圧力がかかることが想定されるメキシコペソがなぜか急騰している。ただ、それが終わると、コンセンサスどおり反落。そして総体的にはドルが買われている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

注目はユーロ/米ドル。

先週は、米大統領選に注目が集まっていたが、先週末ドイツでは連立政権が崩壊。加えて、トランプ政権は欧州に対して関税を拡大するとの思惑が拡がっており、ドイツからの資金が米国に流れるといわれている。結果、トランプ圧勝の報を受けて、ユーロ/米ドルは大きな戻りもなく、じり安。

ユーロ/米ドルの1.0500~1.0600ドルは、オプションからのユーロ買いのオーダーも目立つためブレイクするのに一定の時間はかかるかもしれないが、ユーロ/米ドルの上値は重いまま。

ゴールドマンサックスやJPモルガンはパリティ(=1.00ドル)を目指して続落するのではないかとの予測を出している。ということで、戦略的にはパリティを目指し、ユーロ/米ドルの戻り売りで臨みたい。

▽ユーロ/米ドル 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。