この記事は2024年11月13日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年11月13日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
米大統領選挙はトランプ氏の圧勝。上下院選挙においても共和党が過半数を握る可能性が高く「トリプルレッド」が実現しそうだ。
トランプトレードが意識される中、ビットコインや米国株主要3指数は過去最高値を更新、米長期金利も4.4%と高水準で米ドル/円も155円を試す勢いで上がっている。
イベントでは本日13日(水)日本時間夜に米CPIが予定されており、予想を上振れると12月の利下げに黄色信号が点滅するだけに注目度は高い。
現在の為替相場の戦略やスタンス
トランプトレードがワークしている間はドルに何を合わせていくかだろう。米ドル/円であれば155円の攻防から上抜ければもう一段上のステージに上がってくる。
為替介入も当局者の発言を聞く限りは今の水準で仕掛けてくる怖さは感じられない。また、ユーロ/米ドルショートも正当化されそうだ。
ただでさえ欧州景気が悪化する中、トランプ政権で予想されるウクライナ支援や対中政策は欧州にとってネガティブ。さらにドイツが与党連合の崩壊から政局入りしており、良い材料がない。
チャートを見てもユーロ/米ドルは約7カ月ぶりに安値を更新しており、ストップを巻き込めれば昨年10月の安値1.0448ドルレベルが目先のターゲットとなるだろう。
▽ユーロ/米ドル の週足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。