この記事は2024年11月28日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年11月28日(木)の10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日27日(水)は米10年債利回りが一時4.22%まで低下し、今月5日の大統領選前の水準(4.27%)を下回った。米ドル/円も大統領選前の151円台半ばを下抜けて150.40円台まで下落する場面があった。トランプトレードの米債売りによる金利とドルの上昇分を早くもすべて吐き出してしまった格好だ。
米大統領選からわずか3週間でトランプトレードの効力が消滅する(言わずもがなだがトランプ政権はまだ発足すらしていない)というのは、さすがに「行き過ぎ」であろう。なお、本日28日(木)の東京市場で米ドル/円は151円台後半へと持ち直しているが、NY市場が休場となることを考えると上値追いは慎みたい。
現在の為替相場の戦略やスタンス
昨日27日(水)に下抜けたことで下げが加速した200日移動平均線を本日28日(木)の戻りの目途と見ている。
本日28日(木)と明日29日(金)については、米感謝祭休暇が明ける来週の戻りを期待しつつドルの押し目を狙うタイミングと捉えている。
▽米ドル/円 日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。