この記事は2024年12月24日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年12月24日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。
現在の為替相場の傾向や相場観
本日24日(火)はイブで、明日25日(水)のクリスマス当日は日本市場しか開いておらず、明後日26日(木)は、日本、シンガポール、NYのみのオープンとなる。よって為替はほぼ動かないのではないだろうか。
先週の日銀政策金利&声明発表で植田日銀総裁が「来年の春闘を見極めるまで、追加利上げを実施すべきではない」と述べたため、1月利上げ実施の可能性は激減。3月以降になりそうだ。
米国も来年の利下げが2~3回と見られていたが、1回との見方も浮上し始め、さらには利下げではなく年央から利上げになるとの見方も出始めた。そうなると日米の金利差は一向に縮小しそうにない。
以前は、来年の米ドル/円予想について、140円割れの方向で考えていた。しかし現状を考えると、最悪のケースでは165円方向の円安となり、そうなると介入では止まらなくなってしまう。
日本に居住している我々にとっては、輸入物価は上がり、ガソリンも上がり、給与所得がさほど上がらなければ生活は苦しくなる一方だ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは、154.00~158.00円。
戦略的には、押し目買いしかないだろう。落ちたところをしっかり拾って跳ねたところで早めに利食いたい。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。