主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2024年12月24日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉
目次
▼23日(月)の為替相場
(1):英GDP下方修正
(2):米耐久財受注 予想を下回る
(3):弱い米経済指標
▼23日(月)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:動意は限られる公算/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
23日(月)の為替相場
期間:23日(月)午前7時00分~24日(火)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):英GDP下方修正
英7-9月期国内総生産(GDP)・改定値は前期比±0.0%となり、速報値(+0.1%)から下方修正された。
(2):米耐久財受注 予想を下回る
米11月耐久財受注は前月比-1.1%、輸送機器を除いた受注は前月比-0.1%とともに市場予想(-0.3%、+0.3%)を下回った。
(3):弱い米経済指標
米12月消費者信頼感指数は104.7と市場予想(113.2)に反して前月(112.8)から悪化。トランプ次期米政権の政策を巡る不透明感から、景気や労働市場の先行きに対する消費者の不安が高まった。同時に発表された米11月新築住宅販売件数は年率換算で66.4万件と市場予想(66.9万件)を下回った。いずれの指標結果も弱い内容となったものの、米10年債利回りが5月末以来となる水準まで上昇したことで、ドル/円はやや買われた。
23日(月)の株・債券・商品市場
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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:動意は限られる公算
昨日のドル/円は約0.5%上昇。米国の利下げペース鈍化観測により米10年債利回りが5月末以来となる4.6%手前まで上昇してドルが広範囲に買われた。なお、この日発表された米12月消費者信頼感指数などの米経済指標はいずれも市場予想を下回ったが、影響は限定的だった。
ドル/円は、日銀の利上げ後ずれ観測、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げペース鈍化観測により底堅い一方で、20日に日本政府高官が相次いで円安けん制をした157円台後半では上値が抑えられやすい。本日はクリスマスイブで米国の株式・債券市場が短縮取引となることから市場の動意は限られる公算が大きく、156円台後半から157円台前半を中心に小動きが予想される。