主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2024年12月27日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼26日(木)の為替相場
(1):仲値前後に一時円売り
(2):堅調な米労働市場
(3):好調な米債入札
▼26日(木)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:チャート上の上値余地は160.00円まで拡大/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
26日(木)の為替相場
期間:26日(木)午前7時10分~27日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):仲値前後に一時円売り
仲値公示の前後でやや円が売られるとドル/円やクロス円は上昇した。ただ、日本と米国を除くほとんどの国・地域が休日となる中、その後は円売り一服となった。
(2):堅調な米労働市場
米新規失業保険申請件数は21.9万件と市場予想(22.3万件)に反して前週(22.0万件)から減少。労働市場の堅調さがあらためて意識され、米長期金利の上昇とともにドルが買われた。
(3):好調な米債入札
米7年債入札は応札倍率が前回を上回るなど好調に消化された。入札前には約7カ月ぶりの4.64%付近まで上昇していた米10年債利回りは小幅ながらも低下に転じた。ただ、ドル/円の下げは限定的だった。
26日(木)の株・債券・商品市場
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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:チャート上の上値余地は160.00円まで拡大
昨日のドル/円は約5カ月ぶりに158円台へと上伸。米新規失業保険申請件数が前週比で減少したことを受けドル買いが強まると、7月17日以来の高値となる158.09円前後まで上昇した。その後、米債入札を経て長期金利は上げ幅を失ったがドル/円は高値圏を維持。前日比、約0.5%ドル高・円安の158.02円前後で取引を終えた。日銀が利上げを見送った翌日(20日)に付けた157.93円前後を上抜けたことで、チャート上の上値余地は心理的節目の160.00円まで拡大したと考えられる。本日の東京市場では12月の東京都区部消費者物価指数(CPI)と日銀金融政策決定会合における主な意見(18-19日分)が発表される。これらが来年1月会合における日銀の追加利上げ期待をさらに後退させる内容となるか注目したい。なお、オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)は日銀の1月利上げを約45%織り込んだ水準で取引されている。