この記事は2025年1月8日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2025年1月8日(水)の午前8時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
マーケット関係者によれば、昨年末、新NISA関連の口座開設が増えたとのこと。そして新年に入り、NISA関連からの円売りが断続的にマーケットに投下されているようだ。
去年の1月と比較すると「個人の円売り」も目立った動きではないが、年初来最もドルに対して軟調に動いているのが円であることも確か。今年も家計からの円売りは継続といったところだろうか。
一方、昨日7日(火)の米金融市場では国債利回りが上昇し株式相場が下落。最新の経済指標を受けて利下げ観測が後退したことが要因。米10年債利回りは4.7%に接近。株式市場では大型ハイテク銘柄が売られ、S&P500とナスダック100指数は1%を超える下げとなっている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
為替市場ではドルが上昇。米ドル/円は一時0.5%高の158.42円付近まで上昇。
米ドル/円は158円台に入ると、当局からの円安牽制コメントが増え、上値を抑えているが、個人の円売りが断続的に入っていることもあり下値は限定的。
当局の介入懸念も高まるため、米ドル/円は160円超えるのに一定の時間を要すると思われるため、丁寧に押し目を拾っていく方針で臨みたい。
今年は170円を超えてくるステージがあるのではないかと考えている。
▽米ドル/円 月足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。