この記事は2025年1月7日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Jorge/stock.adobe.com)

2025年1月7日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

本日7日(火)の米ドル/円は158円を挟んで推移中だが、159円近くなると介入警戒感が出てくるだろう。そのため160円まで上がるには、米国の金利上昇など、よほどの理由がないと厳しいのではないかという気がしている。

しかしながらやはり、トランプ新政権の政策を考えるとインフレ懸念に繋がるような物ばかりのため、米金利は上がってしまうのではないかと思っている。よってドル高になる可能性が高そうだ。

今週10日(金)には米雇用統計があるが、それに向けて雇用関連の指標が多数出てくるため、雇用統計はスクエアで迎えたい。

また現在、ユーロ/米ドルの上値が相当重いが、その方向性もドル買いを示唆しているのではないだろうか。現在ドルが全面高になっているので、米ドル/円が急落する感じではないだろう。

そして加藤財務大臣から本日7日(火)も介入警戒発言があったが、変化のない発言ばかりのため、既に誰も気にもしなくなっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、156.00~159.00円。

戦略的には今週は、昨日6日(月)のように156円台があればしっかり買って、158円台の後半で利食うようなドルの押し目買い回転を考えたい。ただし、どんなニュースや雇用関連の指標結果が出てくるかわからない状況のため、保有時間を短くすることは意識しておきたい。

▽米ドル/円の日足チャート

250107kobayashiS
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。